2023-01-01から1年間の記事一覧

アイビーゼラニウム の花

「ハナテンジクアオイ(花天竺葵)の花」では、フウロソウ科テンジクアオイ属のハナテンジクアオイ(ゼラニウム)はモンテンジクアオイ(Pelargonium zonale)とテンジクアオイ(Pelargonium inquinans)の交雑種で、別名はゼラニウムと記しました。 ところで…

ハナテンジクアオイ(花天竺葵)の花

フウロソウ科 テンジクアオイ属のハナテンジクアオイ(ゼラニウム)はモンテンジクアオイ(Pelargonium zonale)とテンジクアオイ(Pelargonium inquinans)の交雑種で、別名はゼラニウム。ハナテンジクアオイという勿体ぶった名前より、ゼラニウムの方がよく…

「絶食の効果」再録

後期高齢者になると、身体能力は落ち、感覚が衰えるのを実感するのだが、人は高齢にならなくても自らの身体能力の変化を実感できる。それが病気や怪我の場合である。そこで、身体能力の変化について6年前の2017年の大みそかに書いた「絶食の効果:晦日の屁…

ピラカンサ(ヒマラヤトキワサンザシ)の赤い実

タチバナモドキ、トキワサンザシ(常盤山査子)、ヒマラヤトキワサンザシ(別名カザンデマリ)をピラカンサと総称しています。ヒマラヤトキワサンザシはヒマラヤ原産、赤い果実で、葉に鋸歯がないのが普通です。タチバナモドキは中国原産、橙色の果実で、葉…

共同体という縁:聖母マリアの地位向上

縁は仏教の「縁起(えんぎ)」に由来し、縁起は因縁生起の略で、何事に原因があり、繋がりがあるという考えです。日本人は元来集落での生活を重視し、個人よりも集団を大切にしてきました。人々は互いに関係し合い、夫婦であれ友人であれ、縁で繋がっている…

血縁、地縁、そして、無縁:老人の愚痴

久し振りに年末年始を故郷で過ごす人々の大移動が始まり、人々は血縁や地縁による絆の一時的な確認を経験することになる。コロナ禍を通じて、人口減の日本社会では孤独死、児童虐待、DV、離婚、貧困などが毎日話題になり、そんな社会現象が人と人との絆のな…

キンカンの実

キンカン(金柑、Citrus japonica)はミカン科ミカン属の高さ3mほどの常緑低木で、キンカン属の常緑低木の総称でもあります(Citrus japonicaの学名を与えられていましたが、1915年にキンカン属に変更され、近年の系統発生解析で再度ミカン属に)。別名は金…

三つの責任の軽重

自民党にとってはとんでもない年末だが、自らの責任についてはっきり触れられることはなく、沈黙の時間が流れている。かつて前夜祭をめぐる問題で不起訴処分となった故安倍晋三元首相は法的責任がなくなったと考え、「今般の事態を招いた私の政治責任は極め…

白いサザンカの花

一日前に「サザンカの白い花」について記しました。晩秋から初冬と寒い時期に花を咲かせるサザンカ(Camellia sasanqua)は、ツバキ(Camellia japonica)とともに冬を彩る園芸品種で、日本特産の花木です。サザンカは日本を原産地とし、「サザンカ群」、「…

ギンバイカの花と実

梅の花に似た、雄しべが躍動するような白い小さな花をたくさんつける常緑低木がギンバイカ(銀梅花)。ギンバイカは6月中旬から7月に花をつけますが、梅の花に似ていることから「銀梅花」という名がつきました。 ギンバイカは常緑で葉の密度も高く、関東以西…

ラナンキュロスの花たち

ラナンキュラス(Ranunculus asiaticus)は中近東、東地中海沿岸原産で、キンポウゲ科キンポウゲ属の半耐寒性球根植物。和名はキンポウゲ(金鳳花)やハナキンポウゲ(花金鳳花)。草丈は20~60cm、黄、赤、桃色、白、橙色、青紫色と豊富な花色で、花径10~1…

老人の妄想と散歩

現代詩の夜明けと言われる『月に吠える』は萩原朔太郎の第一歌集。1917(大正6)年、感情詩社・白日社出版部共刊で、56編を収録。一方、「海ゆかば」は信時潔が昭和12(1937)年に作曲、歌詞は大伴家持の『万葉集』巻十八「賀陸奥国出金詔書歌」から抜粋。 …

カンツバキの綺麗な花

ツバキ(=ヤブツバキ)の原種は紅色の五弁花で、冬から春に開花します。ツバキの変種には越後のユキツバキ(雪椿)、同じツバキ属にはサザンカ(山茶花)があり、サザンカの開花はヤブツバキより早く、10月~12月頃です。 さて、ヤブツバキとサザンカの交雑…

故郷の映画舞台:赤倉と高田

赤倉温泉観光協会の今日のFacdebook「赤倉温泉が舞台になった小津安二郎の映画」を読んで、以前記した「本所深川、鬼平、そして、小津安二郎」を思い出しました。その一部を再録しながら、妙高地域と小津映画の繋がりを補足してみましょう。 長谷川 宣以(は…

サザンカの白い花

晩秋から初冬と寒い時期に花を咲かせるサザンカ(Camellia sasanqua)は、ツバキ(Camellia japonica)とともに冬を彩る数少ない園芸品種の代表で、日本特産の花木です。サザンカは日本を原産地とし、「サザンカ群」、「カンツバキ群」、「ハルサザンカ群」…

騒がしい世界とニチニチソウ

初夏から晩秋まで次々に花をつけるのが「日日草」。その間、世界は騒がしさを増し、多くの人々が悲劇に巻き込まれてきました。12月末になり、流石に花はめっきり減りました。「ニチニチソウ」と聞くと、いつも頭に浮かぶのは「日日是好日(にちにちこれこう…

冬の道端のバラの花

ロサ・ダマスケナはダマスクローズのことで、「バラの女王」と呼ばれる交雑種。ダマスクローズは古くから人々に愛され、ローズオイル、香水、アロマキャンドルなどとして利用されてきました。ダマスクローズは16世紀にダマスカスからヨーロッパに持ち込まれ…

12月のサルビアの花

サルビア・インボルクラタ(Salvia involucrata)には上部の苞葉が球状になるものと,長細いタイプがありますが,これは長細いタイプの品種です(最初の二枚の画像)。クリスマスなのにまだ元気に咲いています。 このサルビアの葉は卵形で先端が尖っていて、…

今年のクリスマス

クリスマスでもこの世は相変わらず騒々しく、宗教のこの世での役割はますます霞んでいくだけにみえます。ウクライナ正教会のクリスマス祝祭はユリウス暦に準じて1月7日をクリスマスとし、1月6日に祝われるクリスマスイブから始まっていましたが、現在ではロ…

クリスマスのヒイラギ

クリスマスとなれば、モミの木やヒイラギが浮かんできます。ヒイラギモチ、ヤバネヒイラギモチ、シナヒイラギはどれも同じ植物で、中国原産です。日本の柊(ヒイラギ)はモクセイ科でキンモクセイ同様にいい匂いの花を咲かせますが、赤い実はつけません。 モ…

キダチアロエの花

「アロエ」とも「医者いらず」とも呼ばれるキダチアロエ(木立盧會、木立Aloe、Aloe arborescens)は南アフリカのカナリア諸島が原産で、日本中のどこでも見ることができる多肉植物です。開花期は晩秋から春にかけてで、トーチ状の鮮朱色の筒状花を多数つけ…

プレクトランサスの花

シソ科のプレクトランサスはアジアから、アフリカ、オーストラリアの熱帯~亜熱帯の広い地域に分布する多年草で、葉の美しいものは観葉植物に、花を咲かせるものは鉢植えや花壇植えにして観賞されています。私には子供の頃雑草のようにあちこちに生えていた…

テレビドラマ「Dr.House」の中の知識

「HOUSE M.D.」というタイトルで、2004年から2012年まで8シーズン続き、完結したアメリカの1話完結の「医療ミステリー」はプリンストンの病院の医師グレゴリー・ハウスとそのチームによる診断と治療の物語。 「人は嘘をつく(Everybody lies)」が口癖のハウ…

ハクモクレンの冬芽

ハクモクレン(白木蓮、Magnolia denudata)の冬芽(冬を越す花芽)は柔らかい毛に覆われていて、色々な特徴を持っています。まず、頂芽は特に大きく、これが花芽です。頂芽は基部に枝から伸びた太い芽柄(がへい)を持っています。また、ハクモクレンの冬芽…

ビオラ、パンジー、スミレの違い?

昨日ビオラ・バニーガールについて記しましたが、いつも気になるのがタイトルにあるビオラ、パンジー、そしてスミレの違いです。よく似ているのですが、区別ができると一般的に考えられているようなのですが、私にはうまく区別がつきません。今日の画像はビ…

ビオラ・バニーガールの花

ビオラ(Viola)はスミレ科スミレ属の植物で、園芸ではパンジーの小輪のものをビオラと呼んでいる。今頃の季節にはパンジーと並んでよく見るのがビオラである。 ところで、バニーガール(Bunny Girl)はアメリカの成人雑誌『PLAYBOY』との連動企画で運営され…

ナンテンからの思弁(3):物質と時空という区別(二分法の一例)

物質と時空が異なるのは当たり前だと私たちは思っています。それは現在の私たちだけでなく、遥か昔のギリシャ時代も同じだったのです。物質と時空が異なることを前提にする原子論はパルメニデス的な不変の哲学を維持しながら、運動変化を説明しようとする大…

ナンテンからの思弁(2):知ることの特徴

ナンテンが木ではなく、草だと言われると不思議な気がする人が多いだろうが、常識を疑う前に、ナンテンに関する常識として、主な種類と特徴を列挙しておきましょう。 赤南天 実は赤色で実付きが良い。葉は紅葉を楽しめる。 白南天 実は白色や薄黄色で大きめ…

バコパ・コピアの花たち

足元を見れば、バコパの可愛い花たちが咲いています。バコパはゴマノハグサ科ステラ属の一年草と多年草で、草丈が10~20cmほど、花は2~3cmの大きさです。バコパの中でも大型の品種の代表的なものがバコパ・コピアで、白、淡いピンク、淡い紫の花色がありま…

スイセンの花が咲き出す

ヒガンバナ(彼岸花)科のスイセン(水仙)の開花時期は12月中旬から4月末までで、正月前後には咲き出しています。湾岸地域でもあちこちでスイセンの花が開き出しています。よく見かけるのは白い花の中心部が黄色の「日本水仙」(画像)、そして、そんな日本…