ヒナキキョウソウ(雛桔梗草)とキキョウソウ(桔梗草)の花

 昨年キキョウソウヒナキキョウソウを見つけ、今年も楽しみにしていました。ヒナキキョウソウはあちこちですぐに見つかったのですが、キキョウソウが見つからず、ようやく昨日見つけることができました。どちらも小さな花ですが、なかなかの花姿です。

 ヒナキキョウソウキキョウソウも北アメリカ原産の帰化植物で、キキョウ科キキョソウウソウ属の 1年草。日本には明治中期に入り、第二次大戦後に広まりました。キキョウ(桔梗)に似た花を咲かせる草というのが名前の由来です。

 ヒナキキョウソウの茎は直立して分岐せず、葉は卵形で低い鋸歯があり、無柄で互生、茎を抱くことはありません。春から夏にかけて葉腋に紫色の星形の花を一つずつ着けます。別名はヒメダンダンギキョウ。

 キキョウソウの茎は直立して下部でまばらに分岐し,高さ60 cmほどになります。花は通常紅紫色で白色から濃紫色まで変異します。現在では東北南部以南に広く分布し、別名はダンダンギキョウ。

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ヒナキキョウソウ

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ヒナキキョウソウ

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キキョウソウ

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キキョウソウ

 

ドクダミの花

 ドクダミは日本や中国など東南アジアに広く分布しているドクダミドクダミ属の多年草で、日本では本州以南の地域に分布し、空き地や道端、住宅周辺のやや湿った半日陰の場所に自生しています。私も子供の頃からよく知っている雑草で、ドクダミの花は子供の頃の思い出につながっています。一属一種の植物で、ドクダミ属に分類されている植物はドミダミだけです。

 ドクダミは十薬(じゅうやく)と呼ばれ、古くから薬草として利用されてきました。そのドクダミに八重咲きの花があるのをどこかで読んだことがあるのですが、実際に見るのは昨日が初めてでした。花が咲いていなければ、当然気づきません。

 ドクダミは花期になると茎の頂部に、小さな棒状の花序を出し、花を咲かせます。花弁に見える部分は総苞片という葉の一種で、本来の花は中心の黄色い部分です。花には花弁は無く、多数の雄蕊と雌蕊が密生しています。八重咲きドクダミは、この総苞片が八重になっている品種です。

*八重咲きのものは「ヤエドクダミ」、葉に乳白色の斑が入るものは「ゴシキドクダミ」と呼ぶらしく、既に商品になっていました。

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ブタナの花

 ブタナ(豚菜)は、キク科の多年草。ヨーロッパ原産で、日本では外来種である。タンポポモドキ(false dandelion)という別名もある。「豚菜」はフランスで「豚のサラダ」を意味する「salade de pore」を直訳したもので、豚が好んで食べる花なので「豚のサラダ」と呼んだようである。また、英語名では「cat's ear(猫の耳)」だが、これも腑に落ちない。『日本帰化植物写真図鑑』によると、1930年代に札幌(その際、「タンポポモドキ」と命名)と神戸(今度は「ブタナ」と命名)で発見された。

 開花時期は5〜9月頃。豊洲市場の周りの土手には既に2月末から花が咲き出し、今も元気に咲いている。花の姿はタンポポによく似ているが、ブタナは30〜60cm程度の花茎が途中で数本に枝分かれし、それぞれの頭に直径3cmほどの黄色い花をつけるのが特徴で、花茎に葉は付いていない。

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プリベットの花

 プリペットとも呼ばれるプリベット(privet)は中国やヨーロッパを原産とする常緑低木。軽やかな印象の葉が密生するため、公園や商業地の植え込みなどに多用される。湾岸地域でもあちこちで見かける。欧米では生垣として使用されることの最も多い樹種の一つ。 

 刈り込みをせずに放任すれば、初夏に白い花を咲かせる。可憐とは言い難いが、一面の白い花は見事である。花にはクリに似た精臭があり、人によっては臭いと感じる。

 葉にはカラーバリエーションがあり、洋風の住宅ではシルバーやレモン&イエローが好まれる。 オシャレなイメージで流通しているが、ネズミモチやイボタノキの仲間であり、野生的で、生育旺盛である。

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バイカウツギ (梅花空木)の花

 アジサイ科のバイカウツギの別名はサツマウツギで、名前の由来はウメに似た花を咲かせることから。本州、四国及び九州の山地に自生するウツギの近縁種。開花はアジサイと同じ5~6月頃で、枝先から伸びた花序に直径3センチ弱の白い花が5~10輪単位でフワッと咲く。花弁は4枚で雄蕊は20本ほど。花柱の先が4つに分かれるのが大きな特徴で、花には微香がある。

 花の後には実ができ、9~10月頃になると灰緑色に熟す。これを蒔けば、比較的容易に増やすことができる。また、切り枝を挿し木することで繁殖することも可能。バイカウツギは古くから庭木や生け花の花材として親しまれている。

 ところで、バイカウツギは「梅花空木」で、花のかたちが梅に似ているウツギという意味。ウツギは茎の中が空洞になっていてそこから「空(うつろ)な木」→「空木(うつぎ)」となったと言われている。だから、バイカウツギは「梅に似た花を咲かせる茎が空洞になっている木」。

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カルミアの花

 カルミアの別名はアメリシャクナゲアメリカ石楠花、ハナガサシャクナゲ)。カルミアは北アメリカからキューバにかけて7種が分布する常緑樹で、ツツジシャクナゲの仲間。広く親しまれているのはラティフォリア種で、これがカルミアと呼ばれている。ラティフォリア種は主に北アメリカ東部の広い地域に分布し、コネチカット州の州花でもある。日本へ入って来たのは大正4年東京市長アメリカにサクラを寄贈した返礼として、ハナミズキなどとともに贈られてきた。本格的に普及したのは戦後で、今はどこにもあり、有明でも簡単に見ることができる。カルミアの葉にはアンドロメドトキシンという有毒成分が含まれている。

 アメリシャクナゲの花は直径2㎝ほどで多数が密集してつく。蕾がコンペイトのような特徴のある形をしている。花冠が皿形に開くと、五角形やほぼ円形などになり、色は蕾より淡色である。雄蕊は10個あり、10個のポケットに葯が入り、花糸が引っ張られ、花が完全に開くと葯がポケットから出る。

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ヤマボウシ(山法師、山帽子)の花

 ヤマボウシは中国、朝鮮半島、日本の本州から琉球列島に分布する。同じ属のハナミズキに比べると、開花時期が遅い。葉が出たあとで枝先に開花するので、サクラのように華やかではないが、花木として好まれ、私の周りの公園や街路にもたくさん植えられている。

 花のように見えるのは本来の花弁ではなく、ハナミズキと同じ総苞片(花のつけ根の葉)。本当の花は総苞の中心にある粒状のもの(画像)。総苞の色は品種によって白、ピンク、赤などがある。既にハナミズキの花は散ったが、ヤマボウシはまだあちこちで咲いている。果実は8月から9月に紅橙色に熟し、果肉は粘質で甘く食べられる(画像)。一方、ハナミズキの果実には毒がある。

 名前「山法師」は、中央の丸い花穂を坊主頭に、4枚の白い花びらを白い頭巾に見立て、延暦寺の「山法師」になぞらえたところからつけられた。中国名は「四照花」。

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