2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧
「痩せ我慢」の反対は「デブ大暴れ」だと笑わせたところで、何の意味もなく、「日和見」が「痩せ我慢」の反対の意味だろう。それぞれにもっと「耳障りのよい」別の謂い回しがあり、「原理原則を守る」ことと「臨機応変に振る舞う」ことと言えば、より具体的…
レッドロビンはカナメモチとオオカナメモチの交雑種から育成された園芸品種で、「ベニカナメモチ(紅要黐)」という和名もあります。「レッドロビン」は赤いコマドリのことです。今ではあちこちで主に生垣に使われていて、新芽の赤が強烈な印象を与えていま…
怨霊、英霊の御霊を祭神とする神社となれば、古くは菅原道真を祀る天満宮、そして、英霊を祭る靖国神社、護国神社が挙げられる。誰でも死後に怨霊になる可能性があるから、祀られる御霊は限りない程多いことになる。 そんな御霊で気になるのが関山神社。その…
今年は雪が多い。かつての豪雪が久し振りに復活というと、雪に苦しむ方々には怒られそうだが、大雪には懐かしい気持ちもあって、雪に対する想いは複雑である。そんな厳しい冬に咲く白い花たちはいずれも冬の象徴となってきた。画像は順にノースポール、マー…
池袋に高田藩主榊原家の菩提寺本立寺がある。戊辰之役で高田藩は「哀訴諫諍(あいそかんそう、「哀訴」は朝廷に徳川家の存続を願い、「諌諍」は徳川慶喜に朝廷へ謝罪するよう諭す)」の藩是を定めたが、これを批判した江戸藩邸の藩士たちが「神木隊」を結成…
私が昔住んでいたのが宮内庁所轄の新浜鴨場(しんはまかもば)近くで、行徳鳥獣保護区があり、そこには野鳥観察舎がありました。かつての行徳は鴨猟の地でした。地元では御猟場(ごりょうば)と呼んでいましたが、新浜鴨場と行徳鳥獣保護区は合わせて83ヘク…
老人の私にとって「疫病(えきびょう)」は恐怖の病で、逃れることができない自然災難の一つであり、「伝染病」は子供の頃に学校で習った予防注射が必要な怖い病気で、赤痢、ペスト、コレラなどは途轍もなく恐ろしいものと習った。だが、今のコロナ以前には…
スイセンは彼岸花(ひがんばな)科。開花時期は12月中旬から4月末までと長く、正月前後にはすでに咲き出している。湾岸地域でもあちこちでスイセンの花を見ることができる。「日本水仙」、「房咲き水仙」などの早咲きは12月から2月頃に開花する。3月中旬頃か…
毎年1月10日慶應義塾では福澤諭吉の誕生日を祝っているが、今年は塾内関係者に限定され、名刺交換会は中止。会にはいつも福澤家と並んで北里家の関係者も招かれていて、両家の深い関係が窺える。 嘉永6(1853)年、北里柴三郎は熊本県阿蘇郡小国郷北里村に生…
ツバキやサザンカ、あるいはヤブツバキなどに比べて樹高が大きくならず、枝が横に伸びる性質があることから、葉や花を見下すことができ、しかも自然に形が整いやすことから、公園や歩道の植え込み、一般家庭の庭木として広く使われている。 サザンカとは葉も…
緒方洪庵は幕末に活躍した蘭学者。蘭学の第一人者であり、蘭方医としても仰がれる存在が緒方洪庵。ドイツ人医師フーフェラントの内科学『扶氏経験遺訓』を翻訳するなど、大きな功績を残している。幕末にコレラが猛威を奮った際も、予防に尽力したのが洪庵。…
細井平洲は期待される武士を教育する学問所を提唱したが、武家の学問所は総じてこのような構想に基づいて作られた。昌平坂学問所が整備されると、そこで育った学者が大名家に採用され、知識の均一化が進むことになる。 武士が学問することが常識となり、やが…
今年のウメ(梅)の花を昨日初めて見た。世はコロナで騒然としているが、花の少ないこの時期に久し振りのウメの花とその馥郁たる香りを暫し楽しんだ。 ウメは、バラ科サクラ属の落葉高木。5枚の花弁のある1センチメートルから3センチメートルほどの花を咲か…
1月でも公園や野原で黄色い花を見かけることは昨今珍しくないが、タンポポ、ノゲシ、オニノゲシは、どれも花だけ見たのでは見分けがつきにくい。とりわけ、ノゲシとオニノゲシは全体の形状まで似ていて、一見したのでは同じように見えてしまう(ところが、「…
「依怙(えこ)によって弓矢は取らぬ、 ただ筋目をもって何方(いずかた)へも合力す(広瀬蒙斎編『白河風土記』)」、つまり、私利私欲で合戦はしない、ただ、道理をもって誰にでも力を貸すと謙信は表明する。筋目とは道理であり、正義でもある。謙信に忖度…
ハボタン(葉牡丹 )はアブラナ科アブラナ属の多年草。ヨーロッパを原産とし、日本には江戸時代に入ったと言われています。葉を牡丹の花に見立てたことから命名されました。当初は食用野菜でしたが、やがて観賞用の植物として改良されるようになりました。ハ…
上杉謙信は戦いの天才で、その作戦は閃きに満ちていました。北条氏を追い詰めた永禄3~4年(1560~61年)の小田原攻めが成功していたら、彼は関東を支配していたでしょう。戦では天賦の才を発揮した謙信ですが、強いて彼に欠けていたものを探すなら、家臣や…
マンリョウ(万両)は、ヤブコウジ属の常緑小低木で、既に何度も紹介してきました。冬に赤い実をつけるため、実と濃緑色の葉を観賞する縁起植物として昔から親しまれてきました。江戸時代から実の色が違ったり、葉に斑が入ったり、縮れたりするものなど園芸…
林泉寺は明応5(1496)年に建立された曹洞宗の寺。長尾景虎(上杉謙信)の祖父能景が亡父重景の菩提を弔うため建立し、寺名は重景の法名林泉寺院殿からとったもの。景虎は7歳で林泉寺の天室光育(七世)に預けられ、長じて八世益翁宗謙の下に参禅し、「達磨…
マーガレットはキク科の多年草で、和名はモクシュンギク(木春菊)。カナリア諸島が原産地で、17世紀末にヨーロッパに渡る。日本には明治末期に伝わり、大正時代から幅広く栽培されるようになった。白色の一重咲きが普通だが、黄色やピンクのものもある。マ…
人の心の悩みを受け止め、それを救済するというのが宗教の建前ですが、その本音となれば、葬祭以外に重要だった一つが鎮護国家思想です。仏教は国家を守り、安定をもたらすものであるというのが鎮護国家思想で、これは仏教だけでなく、神道にも同じように成…
常緑でありながら紅葉する木の代表がナンテン。ナンテンは環境に応じて、柔軟に葉の色を変える。そして、その園芸品種の一つがオタフクナンテン。真冬の今、いずれも綺麗に紅葉している(4枚の画像のどれがナンテンで、どれがオタフクナンテンだろうか?)。…
子どもの頃の遊び場は近くの寺の庭であり、祖父の妹が寺に嫁いでいたからか、真宗の寺も僧も身近の存在で、よく見知っていた。家の裏には墓が、家には仏壇と神棚があり、祖母が「なまんだぶ」と呟きながら仏壇に供え物をしたり、神棚に燈明をあげ、柏手を打…
ロドレイアはマンサク科ロドレイア属の常緑小高木。別名はシャクナゲモドキ(石楠花擬)、ホンコンローズ。ロドレイアの仲間は東南アジアから中国南部にかけて7種が分布する。日本に導入されているのは主にカンピオニーとヘンリーという二種で、画像のヘンリ…
エリカは、南アフリカ、ヨーロッパ、北アフリカに860種ほどが分布する常緑性の樹木です。その内690種は南アフリカ固有種で、大半は樹高1m以下です。ツツジ科エリカ属のエリカは半耐寒性で、花期は1~2月の冬咲き。濃緑色の蕾から白い花が咲き、白い花のさき…
スノードロップ(snowdrop)はガランサス、待雪草(まつゆきそう)、雪の花(ゆきのはな)、雪の雫(ゆきのしずく)とも呼ばれる。スノードロップは白い下向きの花を1輪咲かせ、春を告げる花として人気がある。まだ寒い冬のうちから顔をのぞかせてくれる花だ…
2020東京オリンピック・パラリンピックの選手村が中央区の晴海にできていて、昨日の競技施設と同様の状態になっています。選手村の住宅棟は選手の宿泊施設として使った後にマンションとして生まれ変わる計画でした。各部屋には、寝室、トイレとシャワーと洗…
新潟県立高田高校は「第一義」を校是にしてきましたが、その「第一義」は何を主張しているのでしょうか。それを自分なりに考え、出した答えが「何事も謙信に倣い、謙信風に振る舞うこと」でした。でも、この答えは上杉謙信に対する篤き信仰がなければ成り立…
コロナ感染者が増え出し、オリンピックやパラリンピックの開催が心配され出しています。湾岸地域には競技施設だけでなく、選手村もあり、いずれも既に完成しています。とはいえ、未だに建物は閉鎖されたままで、一部で無観客の試合が行われた程度に過ぎませ…
(1)忘れたくても、忘れられない (2)憶えていたくても、憶えていられない (1)は忘れない、つまり憶えていることを述べ、(2)は憶えていない、つまり忘れることを述べていて、(1)と(2)は正反対のことを述べています。要するに、(1)は記憶、(2)…