2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

トチノキの実

近くの公園にはトチノキの大木が何本もあり、今は大きな葉が日陰をつくってくれています。大きな実が葉の間に見え、既に何個も落下し、秋を知らせています。 トチノキはトチノキ属の落葉広葉樹ですが、同じトチノキ属のマロニエ(西洋栃ノ木)は、16世紀にヨ…

塾高の優勝

このところ慶應義塾高校が夏の甲子園で優勝し、多くの人を驚かし、その自由な姿勢に共感する人がいると同時に、応援の大音響にやはり慶應は好きになれないと思った人が相当数いて、それがSNSを賑わしています。このような話題は直に忘れ去られるのですが、そ…

ネコノヒゲの花

ネコノヒゲはシソ科で、シソやサルビア類によく似ています。花から伸びる雄しべや雌しべを猫のヒゲに見立てて、命名されています。普通は夏に開花し、花色は白とうす紫です(画像はうす紫)。その別名は英語名の直訳「キャッツウィスカー」や「クミスクチン…

白隠:追記

島崎藤村の『破戒』に出てくる「蓮華寺」のモデルとなったのが飯山の浄土真宗本願寺派の真宗寺で、境内には「破戒」の第一章を刻んだ文学碑があります。そして、『破戒』の三部には正受庵を訪ねた白隠が正受老人の厳しい指導を受け、悟りを開いた話が登場し…

ソライロアサガオの花

アサガオは江戸時代に多様な園芸種が生まれました。そのためか、子供の頃はとても日本的な植物だと思っていました。子供の私には夏の朝はアサガオの朝だったのですが、世界には日本のアサガオを優に凌駕するアサガオがあり、老人になって初めてそれらを知っ…

シオカラトンボ:雄と雌

シオカラトンボ(塩辛蜻蛉)の雄は体全体が黒色となり、胸部から腹部前方が灰白色の粉で覆われるようになります(ヒガシローランドゴリラの成人雄の背中の白い毛や私自身の白髪を思い出します)。この粉を塩に見立てたのが名前の由来で、その姿が塩辛昆布(…

高田と飯山の白隠

道鏡慧端(どうきょうえたん、1642-1721)は江戸時代の臨済宗の僧侶。道鏡慧端の別名は正受(しょうじゅ)老人。彼が終生を過ごした庵が正受庵で、(今でも)禅道場として有名です。道鏡慧端は真田信之(幸村の兄)の子で、飯山城で生まれ育ち、江戸や東北…

白隠の「慧可断臂図」

「雪舟の抽象画」の*の問いに対してヒントになるのが白隠(はくいん、1685-1768)の「慧可断臂図」。墨画で仕上げた白隠の「慧可断臂図」では、達磨を円の中に描くことでその崇高さを象徴的に表現しています。歯を食いしばって左腕を差し出す神光(慧可)…

雪舟の抽象画

雪舟の最後の二枚の画「破墨山水図(はぼくさんすいず)」と「慧可断臂図(えかだんぴず)」は抽象画なのですが、まるで異なるスタイルの抽象画です。 「破墨山水図」は墨で描くというより、墨の濃淡の妙を表現することに力点があり、当然朦朧としています。…

ミヤギノハギの花

今年の夏は格段に暑かった。直に9月というのにまだ暑さが続いている。それでも、ミヤギノハギの幹はしなやかに長く伸び、枝先が地面に接するほどに枝が垂れ、花が咲き始めた。ミヤギノハギの花に秋の気配を感じることができる。草ではなく木であるにもかかわ…

A君の夏休みの課題から:語る自由と話題の不平等

音楽の話を音楽家でない人がして、絵の話を画家でない人がすることに誰も文句など言わないのですが、宗教の話を宗教家でない人がすると文句を言う人がかなりいます。そこに芸術と宗教の違いを垣間見ることができるとも、話題の選択には制約があるとも、色々…

ハナアロエの花

園芸植物としてハナアロエと呼ばれるのがブルビネ・フルテスケンス(Bulbine frutescens)。でも、ハナアロエはアロエとは別物です。 南アフリカのケープ地方からモザンビークに広く分布しているユリ科の植物で、60センチほどの高さになります。春から夏の…

好対照の大天武と象山

修那羅山は大鹿生まれの修那羅大天武が開いた聖なる場所です。安宮神社の境内には、現在800を超す石造の神仏が残されています。その石仏の中には修那羅大天武の像もあります。松代藩の洋学者佐久間象山が修那羅大天武への信仰が篤かったという言い伝えあり、…

キントラノオの花

キントラノオ(金虎の尾)は熱帯アメリカ原産のキントラノオ科の非耐寒性常緑低木です。 総状花序に黄色い小さな五弁花を多数つけ、葉は楕円形で明るい緑色をしています。花の黄色と葉の緑は見事な組み合わせになっていて、私たちを惹きつけます。 花の時期…

ホコガタハナガサ(矛形花笠)とアオスジアゲハ(青条揚羽)

クマツヅラ科のホコガタハナガサは栽培品種。2年草、または多年草で、高さ35~150㎝。「矛形花笠」は矛のような形をした花笠ということから名前がついた。ホコガタハナガサは小さな花をたくさんつけ、花色は青紫色まれに白色。花はたくさんの蜜を持ち、その…

信州での大天武

江戸時代末、長野県小県郡青木村田沢と東筑摩郡筑北村坂井(旧:坂井村)の境にある安坂峠付近に修那羅大天武と名乗る行者が弟子や信者たちと行場を作り、修行を行うようになりました。大天武の秘法は「筆神楽」という占いで、過去、現在、未来を正しく占う…

ランタナ・カマラの花

ランタナは世界中に150種類ほど存在しています。湾岸地域でも見ることができます。コバノランタナが似た花をつけますが、コバノランタナは背丈が20㎝から30㎝ほどしかありません。 ランタナ・カマラの花言葉の一つが「心変わり」。そこから「シチヘンゲ」の…

大袈裟な比較?:ヨーロッパの「人間」との比較

16 世紀の大航海時代はヨーロッパの人々を様々に刺激し、ヨーロッパは啓蒙時代に入り、新しい人間観が生まれました。それを生み出したのは合理主義と個人主義でした。 近代思想の創始者ルネ・デカルト(1596-1650)は「我思う、故に我在り」を第一義にして…

スカエボラの花

スカエボラ(スケボラ)はオーストラリアを中心に130種があるクサトベラ科の亜熱帯性の多年草。半円状の扇のような花形からファンフラワー(fan-flower)、ハーフフラワー(half-flower)と呼ばれています。この花が出始めた頃、花の色がブルーだったことか…

シナロアセージの青い花

シナロアセージの別名はサルビア ‘コスミックブルー’で、暑さにも寒さにも強く、育てやすい剛健な多年草です。12月頃まで鮮やかなブルーの花を咲かせてくれます。 花も美しいのですが、この植物の特徴はチョコレート色のような銅葉。寒くなると、色が濃く、…

大天武追記

Club Myokoのメンバーの池田さんから『妙高村史』第4節庶民信仰の「四こうしん講の祭神とその信仰」(池田一男、pp.946-50)のコピーをいただき、大鹿での修那羅山大天武の人間像を知ることができました。池田一男氏の本文はとても分かりやすい説明になって…

セロシアの花

セロシアはヒユ科ケイトウ属(セロシア属)の一年草。ケイトウの一種で、花を7月~11月頃まで咲かせます。花の色は、赤、赤紫、ピンク、アンティークカラーなどです。セロシアは高温と乾燥に強く、荒れ地でもよく育ちます。品種改良が進み、近年はたくさんの…

大鹿の「修那羅(しょなら)さん」

これまで二度修那羅大天武について記してきました。主な資料は信州のもので、それも多くの人には信じがたいものだった筈です。ところが、彼の生まれ故郷である妙高市の大鹿の資料は何もありませんでした。そこで、手に入る範囲の大鹿に関する情報を探してみ…

ペンタスの花

ペンタスは、アフリカ大陸の東部やアラビア半島南部、マダガスカルなどの熱帯が原産で、本来は多年草ですが、冬越しが難しいため日本では多くの場合一年草として扱われます。ペンタスは五つの花弁を持ち、星型の愛らしい花をつけます。色はピンクや赤、白、…

修那羅大天武略伝

大天武は1795(寛政7)年、新潟県頚城郡妙高村大鹿(現妙高市大鹿)で望月政右衛門の子として生まれ、留次郎と名付けられました。幼少の頃より異才を発揮し、村人は役行者の再生か三尺坊の生まれ変わりか、はたまた天狗の子孫だろうかと噂し合いました。1795…

ユウギリソウ(夕霧草)の花

ユウギリソウは、地中海沿岸地方を原産とするキキョウ科の植物で、日本では一年草として扱われています。花の色は紫、白、ピンクなど。花序にはやや芳香があり、初夏から初秋にかけて花を咲かせます。「夕霧草」という名前は小花が集まった様子が霧のような…

修那羅大天武とは一体誰なのか?

朝日新聞デジタルの「純朴な石神仏800基並ぶ修那羅山 鳥居の先に広がるパワースポット」という記事に、妙高市出身の修験者修那羅大天武が創建した安宮神社と石神仏群が紹介されていました。そこで、少し調べてみると、次のようなことがわかりました。 修那羅…

サルスベリの花の戦略

暑さが続いていても、サルスベリは元気に花をつけている。そのサルスベリの花を言葉で述べてみるとどうなるだろうか。サルスベリの花は円錐花序の集合花で、萼片は筒状で6裂し、縮れている花びらは6枚、雄しべは多数あって、長く伸びるのは外側の6本、雌しべ…

ポーチュラカの花

ポーチュラカは6月から10月頃にかけて花をつけます。花が少ない真夏の時期にも花を咲かせ、秋まで花が続きます。草丈は低く多肉質な葉をしていて、乾燥に強く育てやすいです。昔は爪切り草とも呼ばれたそうで、芽を爪で切って挿すだけで簡単に根付くのでそう…

センニチソウの花

センニチソウ(千日草、別名センニチコウ(千日紅))の白い花を見ると、シロツメクサを連想するのは私だけではないだろう。そこで、シロツメグサは野草だが、センニチソウは園芸種、と言ったのでは余りに味気ない。 センニチソウの花のように見える球体の部…