2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧
空は青く、heavenly blue。海は青く、marine blue。そして、地のソライロアサガオの別名はHeavenly Blue。夏から秋に向けての青色が天にも地にも、さらには海にも永く続くことが多くの人たちによって求められ、そのための自然保護が不可欠になっている。誰も…
夏の代名詞ヒマワリが次第に姿を消していく。8月も今日が最後。コロナ禍のためにすっかり狂ってしまった夏だが、自然の変化は狂った訳ではなく、秋が近づいている。 キク科ヒマワリ属のヒマワリは大きいものだと高さ3mにもなる一年草。私がその群立する姿に…
ツユクサ、ヤグルマギク、そしてソライロアサガオ(セイヨウアサガオ、ヘブンリーブルー)のそれぞれの青色を昨日紹介した。よく似た青色でも、違った仕組みでつくられている。私たちの感覚のもつ意味を改めて考えさせてくれる例である。 ソライロアサガオ(…
ニチニチソウ(日々草)は、キョウチクトウ科ニチニチソウ属の一年草。そのため、ニチニチソウには10種以上のアルカロイドが全草に含まれる。マダカスカル島ではニチニチソウを糖尿病の薬に、中国ではニチニチソウを「長春花」と呼び、白血病や悪性腫瘍など…
誰もが知るアサガオは奈良時代に中国から渡来し、薬草として用いられたのが始まりです。アサガオが観賞用として流行するようになったのは江戸時代。「大輪アサガオ」や、葉や花がユニークに変化した「変化咲きアサガオ」がつくられ、白色のアサガオが登場、…
ツユクサ、ヤグルマギク、そしてソライロアサガオ(セイヨウアサガオ、ヘブンリーブルー)のそれぞれの青色は空の色に似て、息を呑むほどに美しい。少なくても私はそう感じる。まずは画像から三つの花の色を見比べてみてほしい。紫とは違う青の色が何を訴え…
私たちの周りには規格化された大量生産の製品が満ち溢れています。大量生産される商品にはすべてが同じ品質を維持するよう厳しい基準が設けられていて、でき上がったものは一見区別がつきません。でも、「世の中には全く同じものは二つと無い」ということも…
センニチコウの白い花を見ると、シロツメクサを連想するのは私だけではない筈だ。だが、シロツメグサは野草で、センニチコウは園芸種、というのでは余りにつれない。センニチコウの花のように見える球体の部分は、苞(ほう)と呼ばれる葉の集まり。花びらを…
ライブ(Live)という表示をテレビ画面でよく見る。和製英語で、生の中継、放送を指している。特に、スポーツ番組では多い。茶の間にいながら現場の生の試合を観戦できるという訳で、テレビ局はライブにこだわるようだ。かつては(大相撲に代表される)「中…
シシユズ(獅子柚子)またはオニユズ(鬼柚子)はユズではなくブンタンの仲間。そのためか、ユズのような強い香りは無く、ほのかに柑橘類の香りがする程度。とても大きな実で、直径が20㎝前後にもなる。そのため、鬼柚子、獅子柚子と呼ばれている。 皮が厚く…
夏は祭りで賑わう。関山神社の火祭りは7月、深川祭り、佃祭りは8月で、お盆と花火、そして祭りが日本の夏の風物となってきた。夏には祭りがよく似合う。だが、今年の夏はまるで違った。 ほとんどの祭りは当然ながら宗教的な行事。だが、祭りは信者だけのもの…
パンパスグラスの和名はシロガネヨシ。巨大なススキという外観だが、ススキとは違って、イネ科のシロガネヨシ属の多年生植物。原産地はブラジル、アルゼンチン、チリなどとニュージーランド、ニューギニアで、約20種が知られている。栽培されるのは、明治中…
学校教育だけでなく、そもそも教育という名のもとに教えられ、学び、知るものはいずれも徹底して過去のもの。それらは過去の別人が見出し、知ったもの。既に知られ、確認されたものが正確、丁寧に教えられ、伝えられていきます。教師が教えるものは昔の人た…
今では夢の島が緑あふれる公園に変わり、ゴミの島だったとは思えない変貌である。ゴミをたくさん出すのが私たちの生活で、ゴミは着実に増えている。レジ袋が有料になり、ゴミ袋の需要が伸び、ビニールゴミを減らす妙案が見つからないのが現状。ゴミだらけの…
オキザリス・トリアングラリス(紫の舞、カラスバカタバミ、基本種は「緑の舞」とも呼ばれ、葉は緑で、花は白かピンク)は、南アメリカに分布するカタバミ科カタバミ属の多年草。オキザリスが属するカタバミ属の植物は、世界に広く800種以上分布している。 …
合理的な思考、態度と科学的な思考、態度は同じではない。数学は合理的だが、実証的ではない。物理学や生物学は実証的だが、それらは数学とは違う。釈迦の思考は合理的だが、実証的でない部分が多い。科学がまだない時代ではこれは致し方ないことで、これは…
以前クモの話をしたのだが、またクモについて書くと変質者と思われるかも知れない。道を歩いていて、たまたま見事なナガコガネグモに出会ったのだ。つい見惚れてしまった。見惚れるというのはやはりクモ好きなのかも知れない(ナガコガネグモの背側、腹側の…
「風が吹くと、桶屋が儲かる」筈がないのに、「風が吹く」ことから因果的に得られる結果をつなげていくと、「桶屋が儲かる」という最後の文が出てくる。途中に論理的な誤りは見つからないにもかかわらず、私たちは「風が吹くと、桶屋が儲かる」とは思わず、…
夏の花となればムクゲが有名だが、フヨウもムクゲに劣らず人気がある。フヨウはアオイ科フヨウ属の落葉の低木。近くにあるフヨウが8月に入り、元気に咲き続けている。花は朝開いて夕方にはしぼむ1日花。長期間にわたって毎日次々と開花。花は他のフヨウ属と…
自分が知識をつくる場合の典型が研究活動。その活動は行為であり、その研究行為によって知識が産み出される。「行為としての知ること」が知識を産み出すことにつながっている。ところが、人から教えられる知識もあり、それは情報伝達であり、受け身の行為と…
エンジェル(ス)トランペットはナス科キダチチョウセンアサガオ属の低木または高木で、園芸名。エンジェルストランペットは品種によっては夜間、花が香る。熱帯植物だが、寒さには比較的強く、庭植えにして大株にすると、たくさんの花が咲く。和名がキダチ…
私は仕事柄若い時分から「無知の知」や「知の知」についてくどくど考えてきた。それらをまとめて、私の心の内だけでもスッキリさせよう。 (1)知っていることを知る(知の知) (2)知っていないことを知る(無知の知) 「お前は「何」を知っているか」とソ…
イヌマキは房総半島以西の本州、四国、九州及び沖縄に自生するマキ科の常緑針葉樹。マキには色々な種類があるが、イヌマキが最もポピュラーで、単にマキと言えば、イヌマキを指す。古くから垣根や玉散らしとして、主に和風庭園で利用されてきた。 イヌマキと…
釈迦(ゴータマ・シッダールタ)は釈迦族のカピラ国の王子で、王として釈迦族国家を統治することが期待されていた。頭脳明晰な彼は人々の苦しむ姿を見て心をいためる多感な思春期を過ごす。武力による弱肉強食と政治の騙し合いの世界は彼には耐えられなかっ…
「三七七八米の富士の山と、立派に相対峙し、みじんもゆるがず、なんと言うのか、金剛力草とでも言いたいくらい、けなげにすくっと立っていたあの月見草はよかった。富士には、月見草がよく似合う」(太宰治『富嶽百景』) 太宰は『竹取物語』を下敷きに富士…
神が全知全能で、善なる存在であれば、悪は何に由来し、どう説明されるのか。その解答の一つがグノーシス主義。物質があふれ、物質に満たされた宇宙は、そもそも神が創造したものではなく、サタン(悪)や不完全な神の代理人が創造したもの。だから、物質に…
歩道の植え込みに蔓延っていたアオツヅラフジを見たのがほぼ1年前。そのアオツヅラフジが今年も花と実をつけている。最初はヘクソカズラ(屁糞葛)と思っていたのだが、近づいてよく見れば花が違い、実までついていた。調べてわかったのが「アオツヅラフジ」…
今年はセミが多く、あちこちでセミの声が聞こえる。セミは、日本に約30種、世界では約1600種が知られている。どの種類のセミでも、鳴くのは雄だけ。でも、鳴くと言っても、私たちのように口から声を出しているわけではなく、腹で音を出している。セミの雄の…
江東区は運河が多い。深川は運河の街だった。大横川、平久川もその運河で、二つの運河の合流部に架かるのが東富橋。橋長40.5m、幅員17.6mの鋼製トラス橋で琴平通りの橋である。昭和5年に関東大震災からの復興で架橋された。平成16年に江東区指定都市景観重要…
因果的な出来事は物語として語られ、縁起として解釈されてきました。因果性(causation)は人間が太古より変化を捉え、理解するための第一義。神話や物語は因果性というカラクリに基づいたシナリオです。アリストテレスの4原因説は正に因果的世界観のエッセ…