2024-08-01から1ヶ月間の記事一覧
キク科のへリアンサスの別名は宿根ヒマワリ。多年草で、原産地は北アメリカ。開花は6~10月。ヘリアンサスには一年草のヒマワリなども含まれますが、園芸では多年草のヘリアンサス属の花を指すことが多いようです。ヒマワリより小型で野生的な印象の花を咲か…
女郎花(オミナエシ)は秋の七草の一つで、日本では古くから親しまれてきました。山上憶良は「萩(ハギ)の花 尾花(オバナ) 葛(クズ)花 撫子(ナデシコ)の花 女郎花(オミナエシ)また藤袴(フジバカマ) 朝貌(アサガオ)の花」(「尾花」はススキ、「…
クマツヅラ科からシソ科に移されたベンケイクサギ(弁慶臭木)の別名はブルーウイング、ブルーエルフィンで、最初の学名「Clerodendrum ugandense(クレロデンドロム・ウガンデンセ)」は1998年にDNA解析研究からRotheca myricoides ‘Ugandense’に変更されま…
ヒマワリは北アメリカが原産で、コロンブスのアメリカ大陸発見以前には、他大陸にはなかった植物です。ヒマワリがヨーロッパへ運ばれたのは1564~1571年の間で、スペインの王立植物園で最初に花を咲かせました。 ヒマワリは小さな花が集まって一つの花のよう…
トウダイグサ科のオオニシキソウ(大錦草、Euphorbia nutans)の種小名の nutans はラテン語で「会釈する、うなずく」の意味。アメリカ大陸が原産で、世界に広く帰化しています。日本には明治期に渡来しました。 オオニシキソウは荒地、畑、道端に自生します…
アスクレピアスは南北アメリカに約120種が分布するキョウチクトウ科の多年草。日本には江戸末期に渡来。種に白い綿毛がつき、外来の綿ということから、和名は「トウワタ(唐綿)」。アスクレピアスの花期は6月~10月。花期になると、茎の上部の葉の付け根か…
クリ(栗、Castanea crenata)はブナ科クリ属の落葉高木。子供の頃は家の庭にも山にもクリが多く、カキ(柿)と並んで秋の標準的な食べ物だった。山野に自生するものはシバグリ(柴栗)、ヤマグリ(山栗)と呼ばれ、家の庭のクリ(多分ニホングリ)はヤマグ…
ヒャクニチソウ(百日草)はメキシコ原産で、花壇の常連です。高さは10~90センチになり、葉は長卵形で、対生し茎を抱きます。夏から秋にかけて、枝の先端に大きな頭花を咲かせます。開花期間が長いので「百日草」と名づけられました。ヒャクニチソウの花の…
モクセイ科のマツリカ(茉莉花、アラビアジャスミン)は香料用植物として知られるジャスミンの一種で、学名はJasminum sambac。インド、スリランカ、イラン、東南アジアなどで自生する。漢方では花と根を生薬として用いる。仏陀の歯にたとえられる純白の花は…
ブタナ(豚菜)はキク科の多年草。ヨーロッパ原産で、タンポポモドキ(false dandelion)という別名もある。「豚菜」はフランスで「豚のサラダ」を意味する「salade de pore」を直訳したもので、豚が好んで食べるため、「豚のサラダ」と呼んだようである。ま…
(3)ヤマブドウとノブドウの実 日本の野生ブドウの代表はヤマブドウ。ヤマブドウは巻きひげを伸ばして、他の樹木に絡みつく。秋に熟す酸っぱい実は生食できるほか、ジャム、ワインの醸造にも使われる。ヤマブドウは雌雄異株で、雌株しか実をつけない。それ…
(2)エビヅル 日本に今のブドウが渡来する前、「エビカズラ」の名が当てられていたのがエビヅル。エビヅルは、秋にブドウのような黒い液果ができ、それをつぶすと出る薄紫色がエビ色だった。エビヅルは日本の野生ブドウの一つ。ノブドウ、エビヅル、ヤマブ…
(1)ヨウシュヤマゴボウ 園芸番組にヨウシュヤマゴボウが登場し、立派に花壇の一隅を占めていたことから、「ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)」は今では十分ハイカラな植物名になっている。ヨウシュヤマゴボウは花壇だけでなく、街中にもしっかり生き続け…
ダンドクはカンナの原種の一つで、真っ赤な花をつけます。公園で見た真っ赤なカンナの花が終わり、赤い実がついています。栗のイガイガのようですが、触っても痛くはありません。これが熟すと、中から丸く黒い種が出てきます。その種が散弾銃の弾丸のように…
ノラニンジンは野菜のニンジンの野生種と言われています(*)。英語ではワイルドキャロット(Wild Carrot)と呼ばれ、文字通り野生化したニンジンです。湾岸地域でもめっきり減った空地、草地で今年も元気に花をつけています。昭和初期に牧野富太郎が見つけ…
コリウス、あるいはキンランジソ(金襴紫蘇、ニシキジソ)は シソ科の観葉植物。名前はギリシャ語のColeus(管)が語源で、雄しべ同士が管状になる姿に因む。和名の「金襴紫蘇」は様々な色彩と模様が織りなす葉から名付けられた。オーストラリアと東南アジア各…
センリョウ(千両)の開花は初夏で、枝先に緑色の花を咲かせる。子房のみの花で、つい見落としてしまう。花のあとには緑色の実がつくが、今年もその実でセンリョウの存在を確認できた。この実は11月過ぎから3月にかけて赤や黄色に熟す。私たちのセンリョウへ…
江戸や京都には小江戸や小京都があり、蝶にはオオムラサキ、コムラサキがいる。そして、植物にはムラサキシキブ(紫式部)、コムラサキ(小紫)がある。シソ科のコムラサキの花は終わり、綺麗な実が紫色に変わり始めている。根元に近い方から順次開花し、そ…
ハマユウ(浜木綿)はヒガンバナ科の多年草(私のような団塊世代は浜木綿子を思い出してしまう)。開花時期は7月~9月。ハマユウはインドネシアとスマトラ原産で、花は夜中に満開になり、芳香でスズメガを呼び寄せる虫媒花。同じヒガンバナ科のアフリカハマ…
ゴーヤの正式の名前は「ツルレイシ(蔓茘枝、蔓荔枝)」で、ウリ科の植物とその実を指す。主に未熟な緑色の実を野菜として食べている。また、別名は「ニガウリ(苦瓜)」。「ツルレイシ」という名前はイボに覆われた実の外観と、完熟すると仮種皮が甘くなる…
アカメガシワ(赤芽槲、赤芽柏)は子供の頃から知っていて、いつも見ていたせいか、名前を調べる気も起らなかった。その名前を知ったのは随分と後である。アカメガシワは落葉高木で、春にでる若葉は紅色をしている。花期は6 - 7月で、枝先に穂になって小さな…
葉に異臭があることから「臭木(クサギ)」となったのだが、その名前とは裏腹に、白い花と瑠璃色の実が人々を魅了してきた(画像)。画像からわかるように、クサギの葉は大きく、長い葉柄を含めて30cmにもなり、柔らかくて薄く、柔らかな毛を密生する。甘い…
イチジクの実が色づき始め、秋の予感がします(画像)。そのイチジクは「無花果」、「映日果」と書かれるクワ科イチジク属の落葉高木で、私たちはその果実もイチジクと呼んでいます。原産地はアラビア南部。日本には1591年ポルトガルから天草に伝えられ、「…
キク科のコスモスやヒマワリは筒状花(つつじょうか)と舌状花(ぜつじょうか)の二種類の花からできています。一方、タンポポは舌状花だけから、アザミは筒状花だけから花ができています。 ヘンリーアイラーズは黄色の花弁と花心の黒に近いチョコレート色の…
夏から秋にかけて咲くのがタマスダレ。タマスダレの花は秋が近いことを知らせてくれる。タマスダレは南米原産の多年生の球根植物で、日本への渡来はヨーロッパからインドを経て19世紀の後半である。タマスダレの名は純白の花を「玉」(真珠などの丸い白い宝…
大抵の花色の変化は花に含まれる紫色や青色の要素を発色するアントシアニンと黄色や赤色を発色するカロテノイドの働きが関係しています。花色だけでなく、紅葉もアントシアニンやカロテノイドなどの色素の働きによるものです。そこで既述のニオイバンマツリ…
夏の暑さなど何のそので、元気一杯なのがパンパスグラス。和名シロガネヨシはイネ科シロガネヨシ属の多年生植物。パンパスグラスは8-10月に長さ50-70cmの羽毛のような白銀色の花穂をつける。雄株と雌株があり、雄株の花穂は細長いのに対し、雌株は幅広く綿毛…
関東地方以西の本州、四国、九州に分布するアサ科の落葉高木。ケヤキやエノキの仲間で、身近の山や丘陵に普通に見られ、公園や街路にも植栽されている。その樹形から天然記念物や御神木とされることも多く、中国や東南アジアの各地にも自生する。 葉は長さが…
マメ科のシダレエンジュ(枝垂槐)の学名は「Styphnolobium japonicum」で、「Styphnolobium」は縛った鞘のこと。花色はクリーム色。花を見れば、マメ科だとわかるが、こんな暑い時期に咲くマメ科となれば、エンジュ。シダレエンジュはマメ科の高木であるエ…
ヒマワリの花は外側に黄色い大きな花びら(花弁)をもつ舌状花と、内側に小さい筒状花がびっしり並んだ花との集合体です。筒状花は外側から内側へ数週間かけて順番に開花するため、昆虫が受粉をする確率が高くなります。 センニチソウの花のように見えるボー…