2025-12-01から1ヶ月間の記事一覧

(3)自然を知り、君を知り、そして、…

花を知り、月を知り、私は自然を知る。 そして、それと同じように、私は人を知り、君を知る。 さらに、私は神を知り、美を知り、死を知る。 そして、私は知ることの意味を知る。 そんなことを知ってきた、そして、知っていると私は思っている。 だが、そんな…

(2)月が見えて、月を知り、そして、…

ふと見上げると、月が私の目に入る。 青空に月が出ているのが見える。 そして、昼の月は白く、脆く、揺らいでいる。 漂白されているかのように淡く、私は目を凝らす。 そして、私は思う、一体子供のいつ頃月に気づいたのか、と。 月はいつ私の目に最初に入っ…

(1)バラが見えて、バラを知り、そして、…

ふと見れば、花壇のバラが私の目に入る。 そのバラは風に揺れ、陽に輝いている。 私はそのバラに目を凝らす。 そして、私は思う、一体子供のいつ頃にバラを初めて見たのか、と。 バラの花をいつ私は初めて見たのか。 そして、それがバラだとわかったのはいつ…

冬のシロツメグサ

マメ科のシロツメグサ(白詰草)は江戸時代にオランダからガラス器を輸送する際の詰め物として使われた。そのため「ツメクサ」の名がついた。別名は「クローバー」で、原産地はヨーロッパ。花期は春から秋だが、湾岸地域では冬でも花をつけている。 センニチ…

煌めく水とヒドリガモ

カモ科のヒドリガモ (緋鳥鴨、Mareca penelope)は日本で最も普通に見られるカモ。湖沼、河川、湾に渡来し、東雲運河の代表的な水鳥の一つ。東雲運河の一部は有明親水海浜公園だが、今はそこにヒドリガモやオオバンが数多く集まっている。東雲運河だけでな…

コブシの冬芽

モクレン科のコブシの名は果実の集合体が「拳」に似ていることに由来。早春に白い花を咲かせ、葉が大きくて木陰を作りやすいため、湾岸地域でも街路樹や公園樹として広く利用されている。 毛におおわれた芽鱗(がりん)に包まれている冬芽(ふゆめ、とうが)…

ストックの花と名前の由来

今花壇で花をつけているのがパンジーとストック。二つが一緒に植えられている場合がほとんどである。ストックの花色は紫、ピンク、白、ブルー、クリームと色々で、花には甘い香りがある。 ストックの仲間は南ヨーロッパ、北アフリカ、西アジアに約50種が分布…

冬のセイタカアワダチソウの実と綿毛

キク科のセイタカアワダチソウ(背高泡立草)は北アメリカ大陸中北部原産の大型多年草。明治時代に観賞用として導入され、蜂蜜を採取する蜜源植物として栽培されましたが、野生化し、日本各地に群生します。「アワダチ」は「泡立ち」で、多数集まった花の様…

寒い朝のトチノキの冬芽

子供の頃に栃餅を食べた筈なのだが、その味を思い出すことができず、それが今でも気にかかっていること、サルトルの『嘔吐』の中のマロニエの根が自分の考えるトチノキと随分隔たりがあると感じてきたこと、この二つは他の人にはどうでも良いことだが、私に…

一両から万両まで

サクラソウ科のヤブコウジ(藪柑子)は常緑の小低木。「藪柑子」は「藪に生える柑子(ミカン類)」という意味で、冬に赤い果実をつけます。その別名が十両(ジュウリョウ)。『万葉集』では「山橘(ヤマタチバナ)」と呼ばれ、古くから日本人に愛されてきま…

センリョウの実

センリョウ(千両)の開花は初夏で、枝先に緑色の子房のみの目立たない花をつけます。その花の後に緑色の実がつき、この実は11月から3月にかけて赤や黄色に熟します。そのため、センリョウの季語は冬です。実が黄色いセンリョウは「キミノセンリョウ」。マン…

マンリョウの実

冬になると、サクラソウ科のマンリョウの深緑の葉に赤い実が目立ちますが、センリョウとは異なり葉の下に実をつけます。7月頃に目立たない白い花が咲き、晩秋から冬にかけて実が熟します。 マンリョウの基本種は赤い実をつけますが、白い実のシロミノマンリ…

ミサが醸し出す愛とエロティシズム

今年はクリスマスに教会に行くことができなかった。築地の教会ではなく、隣の聖路加病院に用があったためである。数年前に書いたミサについての雑念のようなものが思い出され、それを一部手直しして再録してみたい。 カトリック教会のミサで異教徒の私が心中…

キンギョソウの花たち

花が金魚に似ていることから命名されたのが金魚草。見た目は繊細でも、暑さにも寒さにも強い性質をもち、地中海沿岸の南ヨーロッパから北アフリカに自生している。キンギョソウは鮮明な色彩で色幅のバラエティに富み、これから春ににぎやかさを感じさせる花…

師走の運河のオオバンたち

12月の16日と22日に運河のオオバンたちについて記しました。サギやカモとは違って、水の中を泳ぎ、愛嬌のある行動が目立ち、頭を振りながら泳ぐ黒い鳥は親しみが持てる鳥でもあります。額だけが白いオオバンは全長40cm程で、「キュイッ」と鳴きます。「水鶏…

悲しみの表現

既に「男女関係のモラリティの例」で述べたように、イングリッド・バーグマンは1950年にロベルト・ロッセリーニが監督するイタリア映画『ストロンボリ』に主演し、二人は共に既婚者であったにもかかわらず、不倫関係を持つようになる。この不倫関係とその後…

男女関係のモラリティの例

フランソワーズ・サガンの『ブラームスはお好き』(Aimez-vous Brahms?、1959、朝吹登水子訳、「世界文学全集」新潮社、1960年、河野万里子訳、新潮文庫、2024年)のあらすじは次の通り。パリに暮らすインテリアデザイナーのポール(主人公の女性の名前)は…

ナリヒラヒイラギナンテン(業平柊南天)の黄色い花

ナリヒラヒイラギナンテンはホソバヒイラギナンテンの近縁種で、ヒイラギナンテンよりも随分と葉が細い。「ナリヒラ」は平安時代の在原業平に由来すると思われる。 「業平」、「柊」、「南天」が合体したのがナリヒラヒイラギナンテン。ヒイラギナンテンは、…

夜明け前の空

昨日の薄明の空はとても雄大で、印象的だった。東雲の頃の空は「夜明け前」の空であり、一瞬に近い光景が広がり、つい寒さを忘れて見入ってしまった。非凡な薄明から平凡な朝への変化は、これまた非凡である。 夜明け前 変わり続ける 色変化 有明の空 何の予…

ネメシア・ベリーピンクの花たち

ネメシア・ベリーピンクは育てやすい宿根ネメシアの品種。美しい花色とほのかな香りがネメシアの特徴です。コンパクトな草姿で、花壇や寄せ植えに使われます。 画像のように美しい花色で、花壇や寄せ植えに彩りを与えます。咲き始めは色が濃いのが特徴です。…

師走のケイトウの花

ケイトウ(鶏頭、鶏冠、セロシア)はヒユ科の一年生植物。ケイトウの花に見える部分は花ではなく、花は隠れるようについています。アジサイやカラーなどと並んで、ケイトウの花もその「隠れ花」タイプです。昭和世代の私にはトサカのようなケイトウが記憶の…

師走のドウダンツツジの紅葉

背の低いドウダンツツジの生垣が見事に紅葉している。湾岸地域には様々なツツジが植えられていて、春から初夏にかけて様々な花を楽しむことができるが、秋には紅葉するツツジも多い。特に、ドウダンツツジの葉はニシキギの葉のように真っ赤に変色する。 子供…

セネシオ エンジェルウィングスの葉

キク科のセネシオ エンジェルウィングスはシロタエギク(白妙菊)の仲間です。でも、シロタエギクのような細かい切れ込みがなく、平たい大きめの葉っぱで、白いフェルトのような葉をもつシルバーリーフプランツです(画像)。寒さに強く、大きな葉はとても魅…

都営団地の「ミカン類」

辰巳団地の建て替えが進み、ゆっくりとだが、昭和の団地は令和の団地に変わりつつある。とはいえ、団地内にはまだ昭和の雰囲気がしっかり残り、その一つが団地のあちこちにあるミカンの大きな木だと記しました。多くは10mを超え、その実が色づき、冬の間実は…

私の使う「紅葉」の意味

「紅葉」の漢字は「紅」と「葉」だが、英語では「autumn leaves」で、今の多くの日本人は秋の葉の色が赤や黄色に変わることを紅葉と思っているだろう。そして、紅葉は秋に葉が赤くなるだけでなく、様々な色合いでそれが起こることから、複雑な色変化を自然に…

クリスマスのパンジーの花

パンジー(Pansy)は北ヨーロッパ原産の園芸品種で、スミレ科の耐寒性一年草。別名は「サンシキスミレ(三色菫)」や「三色すみれ」、「ガーデンパンジー(Garden pansy)」など。街や公園の花壇や店先や民家のプランターなど、日当たりが良い場所で、9月~…

歌は世につれ、世は歌につれ:再訪

昨年似たタイトルで「恋人よ」や「モルダウ」の背後の話をしたのだが、師走にはいずれの曲も妙に聴きたくなるのが老人の癖になってしまった。 時を超えて歌い継ぎたい歌があれば、音や歌を通じて語り継ぎたい歴史もある。「師走は第9」なのだろうが、私が師…

師走のアゲラタムの花

アザミによく似た花をつけるのがアゲラタム。淡いブルー、紫、そして白の花色をもち、ふんわりとしたソフトな質感をもっています。アゲラタムは丈夫で花期が長く、分枝して次々と花を咲かせながら、こんもりと茂ります。草丈15cmくらいの矮性種から80cm近い…

師走のレースラベンダーの花

シソ科のレースラベンダー(Lavandula multifida)はラベンダーの一種で、別名は「ファーンリーフラベンダー」、「ムルチフィダラベンダー」。地中海西部沿岸のイタリアやスペインに分布しています。海岸の砂礫地に生え、葉は灰緑色で、「シダ」のような羽状…

師走のダリアの花

キク科のダリア(Dahlia pinnata)の別名は「テンジクボタン(天竺牡丹)」。その名前が示すのは日本のダリア栽培の長い歴史で、1841年の『百花培養集』にダリアについての記載があります。 ダリアはキク科の草、ダリアに似たボタンはボタン科の木です。ダリ…