ゴーヤの花と実

 ゴーヤの正式の名前は「ツルレイシ(蔓茘枝、蔓荔枝)」で、ウリ科の植物とその実を指す。主に未熟な緑色の実を野菜として食べている。また、別名は「ニガウリ(苦瓜)」。「ツルレイシ」という名前はイボに覆われた実の外観と、完熟すると仮種皮が甘くなるという二つの形質がムクロジ科の果樹であるレイシ(ライチ)に似ていることに由来し、その意味は「蔓性の植物に実るレイシ」ということ。

 実の形は紡錘形、円筒形、卵形などがあり、長さでは10cm程度から30cm以上のもの、淡緑色から濃緑色、また、白色の実があり、多種多様。ゴーヤの特徴である苦みは品種によって強弱があり、一青皮・細長種は強く、白皮・円筒状の厚肉種は少ないようである。

*ゴーヤの雌花はゴーヤの花全体の1割程度とのこと(画像は花の中央に黄色の雄しべがある雄花)。