2025-03-01から1ヶ月間の記事一覧

椿と桜の風景(2)

青空の中の椿と桜、そして曇り空の中の椿と桜を見比べると、何がどのように違うのだろうか。さらに、雨天なら、どうだろうか。画像は曇天と晴天の椿と桜の画像である。晴と曇りの違いが十分に表現されているかどうか、自信はないが、私には随分と違う風景に…

アセビの花:再見

2週間ほど前にアセビについて記した。このところ、雨が降り、雨に打たれるアセビには妙に心に残る風情があった。ツツジ科のアセビ(馬酔木、梫木)は常緑低木で、2~4月にドウダンツツジに似た壺型の花が枝先から垂れ下がるように咲く(画像)。既にその花を…

椿と桜の風景(1)

速水御舟の「名樹散椿」は椿の名画として有名であり、桜の名画となれば、奥村土牛の「醍醐」だろう。だが、椿と桜の両方が描かれた名画は何だろうか。「ツバキカンザクラ(椿寒桜)」という名前を聞くと、少々不安になる。「それはツバキなのかサクラなのか…

シャガの花

私が子供の頃の家の裏庭にはミョウガ(茗荷)、ヤマブキ(山吹、棣棠)、シャガ(射干、著莪)の群生があり、4月末から5月にかけてヤマブキとシャガの花を楽しむことができたが、味噌汁のミョウガは大嫌いだった。ヤマブキとシャガが一面に咲く春の裏庭は見…

春のチューリップ:スタート

花びらの縁にフリルがついたようなチューリップは「フリンジ咲き」と呼ばれています。品種名は「ファンシーフリル」で、白のぼかしが優しく入ったフリンジ咲きチューリップです。2006年にフラワーバルブ・オブ・ザ・イヤーを受賞した品種です。 4月が近づき…

マメの花たち

カラスノエンドウ、カスマグサ、スズメノエンドウはどれもエンドウ属ではなく、ソラマメ属の野草(花のサイズがカラスとスズメの中間にある(カとスの間でカス間)ことからカスマグサ)。烏野豌豆(カラスノエンドウ)の正式名称はヤハズノエンドウ(矢筈野…

シデコブシの花たち

既にハクモクレン、モクレンについて記しました。ハクモクレンに続いて花が咲き出すのがシデコブシ(幣辛夷、四手拳)で、やはりモクレン科モクレン属の落葉小高木です。別名はヒメコブシ。コブシやモクレンの仲間で、愛知、岐阜、三重の限られた地方に分布…

オオシマザクラ

オオシマザクラ(大島桜)の発祥の地は伊豆大島。そこに自生するオオシマザクラは島内のいたるところで白い花を咲かせます。伊豆諸島に分布していた野生種のオオシマザクラは悪環境に順応するだけでなく、生育が早く、大きな花で見栄えがすることから、広く…

モモの源平枝垂れ

昨日ツバキとボケの源平咲きについて記しました(3月28日)。「源平咲き」は源氏の赤旗、平氏の白旗からのネーミングで、ウメ、モモ、ツバキ、ツツジなどにも源平咲きが見られます。特に、紅白の八重咲で人目を奪うのがモモの「源平枝垂れ」。垂れた枝に紅白…

照手桃の花

テルテモモ(照手桃)は花を観賞するために改良された花桃。桜の花の咲く今頃に開花の最盛期を迎え、あでやかな赤やピンク、白の花が春の庭を彩ります。桃は古来より中国では災いを除き、福を招くとされてきました。日本への渡来は古く、何と弥生時代です。…

二つの白い桜花

最初のウミネコ(海猫)はマメザクラ系の園芸種。花は純白で、5弁。ウミネコはマメザクラとオオシマザクラの交配種で、主にヨーロッパで栽培されている。枝があまり横に広がらず上向きに伸びるのが特徴。 「ウミネコ」という名前は日本の水鳥に由来するが、…

シャクナゲの花

ツツジ科のシャクナゲ(石楠花、石南花)の原種が19世紀中期に中国(雲南、四川)から西欧に持ち込まれ、豪華な花の美しさから多くの交配が行われてきました。これまで5,000を超す園芸品種が作出され、私が住む湾岸地域の公園等で花木として欠かせない存在に…

モクレンの花

モクレン(木蓮、木蘭)はモクレン科の落葉樹で、紫色の花をつけるため、シモクレン(紫木蓮)とも呼ばれます。モクレンの花は外側が紫色、内側が白色で、平安時代に中国から渡来しました。漢方で「辛夷(しんい)」と呼ばれる蕾を頭痛や鼻炎の薬とするため…

ツバキとボケの源平咲き

「源平咲き」は源氏の赤旗、平氏の白旗からのネーミングで、ウメの源平咲きが有名です。でも、ウメだけでなく、ツバキ、ツツジ、ハナモモなどにも源平咲きが見られます。源平咲きは1本の木から紅白の花が咲くことで、紅花の遺伝子上の突然変異によって、白花…

『愚管抄』からの夢想

大隅和雄(『愚管抄』、全現代語訳、講談社、2012)は『愚管抄』における「冥顕」を「目に見えぬ神仏の世界と、人間の世界」と訳しています。また、慈円が「「冥」の世界を構成するものを「冥衆」と名付けた」とし、同書における冥衆として「皇祖神である伊…

陽光の花

桜の開花のニュースが飛び交っていますが、吉野の山のヤマザクラではなく、上野の山や目黒川のソメイヨシノというのがこれまでの東京のお花見。人間は欲張り極まりなく、桜の木が一本や二本では満足せず、できれば山野全体が桜の花に覆われ、満たされてほし…

キリウジガガンボ

湾岸地域には雌雄異株のヤマモモの木が多く、今は雄花が咲き誇っていますが、当然雌花も咲いていて、最初の画像はその雌花に来ていたキリウジガガンボです。ガガンボの幼虫は水中や土中に住み,植物の根などを食べています。キリウジガガンボの幼虫はイネの…

同じ、似ている、違う等々…:その多様性

まずは、何度も言及してきた金子みすゞの二つの詩から始めよう。 「私と小鳥と鈴と」 私が両手をひろげても、 お空はちっとも飛べないが、 飛べる小鳥は私のように、 地面(じべた)を速くは走れない。 私がからだをゆすっても、 きれいな音は出ないけど、 …

スイセンの多彩な花

スイセンは地中海沿岸が原産で、平安末期に中国から渡来しました。漢名の「水仙」を音読みし、「すいせん」となったのですが、漢名は「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」という中国の古典から、綺麗な花の姿と芳香が「仙人」のよう…

カロライナジャスミンの花

カロライナジャスミン(Carolina jasmine)は北米南部及びグアテマラを原産とする蔓性の低木。「Yellow Jasmine、Carolina Jasmine」などと呼ばれていて、ジャスミンの仲間と思っている人もいますが、ジャスミンの仲間ではありません。丈夫な性質を持ち、ど…

乙女椿の花たち

オトメツバキ(乙女椿)はユキツバキの園芸品種。江戸時代から栽培されていて、湾岸地域でもよく見ます。丈夫でどこでも栽培しやすく、千重(せんえ)咲き(花弁が数多く重なり、花心部に雄蕊を欠くか、あるいは見えないもので、宝珠(ほうじゅ)咲きとも呼…

ウンナンオウバイの花

ウンナンオウバイの黄色の花と緑の葉が春の陽の中で光っている。ウンナンオウバイの別名はオウバイモドキ(黄梅擬)で、モクセイ科の常緑低木。3月から4月頃に開花。つる性で、花は鮮やかな黄色。画像は八重の花だが、一重のものもある。 ウンナンオウバイの…

コブシの花

ハクモクレンの花について既に記しましたが、そのハクモクレンに似たコブシ(辛夷、拳)の花も満開です。モクレン科のコブシは落葉広葉樹で、北海道から九州まで広く自生しています。早春にレモンのような香りのある白い花を咲かせ、春の訪れを告げる里山の…

ユスラウメの花

バラ科サクラ属のユスラウメ(梅桃、梅桜、桜桃、山桜桃梅)は中国原産の落葉低木で、江戸時代初期に渡来した。東京では昨日サクラの開花宣言があったが、サクラが咲く頃に画像のようなサクラやウメに似た花を咲かせるのがユスラウメ。花の色は白またはピン…

私の中の卒業式

今は大学の卒業式の時期で、昨日もすぐ近くの短大で卒業式があり、誇らしげに歩く袴姿の卒業生たちが眩しかった。今日もまた朝の散歩で偶然もっと多くの袴姿に接することになった。傍にある張り紙を見ると「上智大学」と書いてある。不思議に思い、家に帰っ…

ミヤマシキミの花

ミカン科のミヤマシキミは常緑低木で、別名はシキミア(スキミア)で、見た目の良さから庭木として人気があります。シキミ科のシキミに枝葉のつき方や見た目がよく似ており、山地に自生することから、ミヤマ(深山)に育つシキミとしてミヤマシキミと呼ばれ…

レンギョウの春

湾岸地域の公園や道筋にはあちこちにレンギョウ(連翹)が植えられ、その花が満開に近づいています。緑の葉が出て、花を覆いつつあります。今は花の黄色と緑のコントラストが見事です。モクセイ科のレンギョウの和名は「鼬草」(いたちぐさ)。中国原産で、…

春のボケの花

ボケ(木瓜)はバラ科の落葉低木で、果実が瓜に似ているため、木になる瓜で「木瓜(もけ)」、そしてそれが「ぼけ」に転訛したしたとも、「木瓜(ぼっくわ)」から「ぼけ」に転訛したとも言われている。日本に帰化したのは平安時代で、随分古い。 ボケは、庭…

フリージアの黄色い花

アヤメ科のフリージア(Freesia refracta)の原産地は地中海沿岸。チューリップやサフランなどと同じ球根植物で、秋に球根を植えると、春から夏にかけて色鮮やかな花を咲かせます。画像の黄色の花の他に、赤色や紫色の花もあります。 フリージア属の植物は17…

アメリカフウロの花

アメリカフウロ(亜米利加風露)はこの時期に花をつける道端の雑草で、その葉はヨモギにそっくり、花はゲンノショウコ(現の証拠)に似ています。アメリカフウロは北アメリカ原産の1年草で、昭和初期に渡来し、本州から九州に帰化しています。草丈は40センチ…