2025-10-01から1ヶ月間の記事一覧
ヌルデは小葉と小葉の間の葉軸に翼があることが特徴です。ニシキギにも翼があり、それはコルク層ですが、ヌルデの翼は葉です。 子供の頃あちこちにヌルデが自生していて、祖父母からはかぶれるから触らないように注意されていました。子供の私はウルシだと思…
ヒユ科のケイトウ(鶏頭、鶏冠)の花に見える部分は花ではなく、花序と呼ばれる部分です。ケイトウには花びらがなく、この花序が鶏のトサカのように見えたり、あるいは槍のように見えたりしています。トサカや槍に隠れて小さい花がついています。アジサイや…
薔薇戦争は百年戦争後のイギリスで1455年から30年も続いた内乱。王位継承をめぐって、ランカスター家とヨーク家が戦い、紅バラ、白バラをそれぞれの家紋にしていたため、「薔薇戦争」と呼ばれている。結局、紅バラのランカスター家の一族テューダー家のヘン…
ムラサキツメクサ(紫詰草)はマメ科シャジクソウ属の一種で、和名は「アカツメクサ」、「赤クローバー」とも呼ばれている。シロツメクサ(白詰草)もマメ科シャジクソウ属で、江戸時代にオランダからガラス器を輸送する際の詰め物として使われ、そのため「…
画像の木はイチゴのような実をつけることから、「イチゴノキ」と呼ばれています。イチゴノキはイチゴが属するバラ科ではなく、ツツジ科に属する常緑の木本植物です。イチゴノキはアセビを大きくしたような濃い緑色の葉をもち、秋になると、壺の形をした白い…
7月のオリーブの実はまだ小さく、綺麗な緑色である。モクセイ科のオリーブは常緑高木で、実がオリーブ・オイルの原料や食用になるため、広く栽培されてきました。湾岸地域でもオリーブの木はよく見かけます。オリーブの木が多い理由は実ではなく、葉にあるよ…
故郷回帰は本能なのか。秋が深まり、鮭の季節が訪れる。ところで、サケには母川回帰本能があり、秋には自分の生まれた川を遡上する。盆暮の帰省ラッシュはかつての日本の「風物詩」。それも最近は随分と様変わりしている。スシ詰めの新幹線は消え、長蛇渋滞…
バラの開花時期は春(5~6月)と秋(10~11月)で、今は秋のバラが咲いている。バラの花の甘い香りは香水の材料にも使われる。ギリシャ神話では、愛と美の女神アフロディーテが海から誕生したとき、大地がそれと同じぐらい美しいものとしてバラの花を作った…
アキアカネ(秋茜)はトンボ科アカネ属のトンボ。日本では普通に見られ、湾岸地域での数は多くないが、元気に飛び回っている。俗に「赤とんぼ」と呼ばれ、親しまれてきたトンボである。秋が深まる中、「赤とんぼ」(三木露風作詞、山田耕筰作曲)は日本人な…
最近は自然体の花壇が多く、公園に溶け込むように植物が植えられ、花壇と公園が一体化している。直に11月に入るが、公園の緑も変化を始め、色づき出している。花も少なくなり始める中で、午後の陽の中で、たくさんのチョウが舞い、花に群がっている様は見飽…
シュウメイギク(秋明菊)はキンポウゲ科の多年草で、湾岸地域でもよく見かけるお馴染みの花です。日本で自生しているものは中国原産ですが、地下茎でよく増えるので、群生している姿をよく見かけます。シュウメイギクは華奢な葉茎の先に白やピンクの可憐な…
ムクロジ科のフウセンカズラ(風船葛、Cardiospermum halicacabum)の別名は「ハートカズラ」。風船葛は小さな花より風船状の実を見て楽しむ。熱帯に広く分布し、日本では観賞用に栽培されている。葉に対生する巻きひげで、周りのものにからみつく。 花は直…
シソ科のアメジストセージ(Salvia leucantha)は「メキシカンセージ、メキシカンブッシュセージ」とも呼ばれ、学名を仮名で表記した「サルビア・レウカンサ」も使われます。メキシコから中南米が原産で、高さは1~1.2mになり、線形の葉は軟毛に被われます。…
一昨日酔芙蓉の花色変化について記したが、普通の芙蓉にも似たような花が見られ、秋の日照時間や気温が酔芙蓉の花色に変化を及ぼしているように思える。夏の花色の時間的な変化が秋に乱れてくるのは酔芙蓉だけでなく、普通の芙蓉についても乱れが起こるとい…
言い古された表現とはいえ、地球は青い。空は青く、heavenly blue。海は青く、marine blue。北アメリカ原産のネモフィラは4月頃に青い色の花で大地を覆い、私たちを魅了する。その別名は「瑠璃唐草(るりからくさ)」。そして、ソライロアサガオの別名はHeav…
昨日の散歩では小さなチョウたちがたくさん花に群がっていて、嬉しいだけでなく、その数に驚きさえ覚えたのである。10月末の湾岸地域はコスモス、セイタカアワダチソウなどが元気に咲き乱れ、確かにチョウにとって蜜源が豊富な季節である。また、温暖化によ…
秋は空が高くなり、青い空が広がる。その空に似合うのは実りの色で、画像はトキワサンザシの赤くなった実と、柿の色づいた実である。それぞれの秋を誇示するかのような景色で、豊かな秋だけでなく、自然の調和を自然な姿で示してくれている。 ピラカンサ 秋…
「秋桜」と書いて「コスモス」と読むのは、「百日紅」と書いて「サルスベリ」と読むのによく似ている。1977(昭和52)年に山口百恵が歌った「秋桜」という歌謡曲が大ヒットしたが、さだまさしは曲のタイトル「秋桜」を「コスモス」と読ませた。コスモスは確…
朝に白く咲き、午後にはピンクに染まるのが酔芙蓉。その中でも、白とピンクが同時に混在する花が「獅子頭」と呼ばれます。獅子頭の特徴は通常の酔芙蓉が時間とともに白、淡ピンク、濃ピンクへと変化するだけでなく、一輪の中に白とピンクが同時に現れるので…
ゴードニア・ラシアンサス(Gordonia lasianthus)の葉は光沢のある濃緑色の長円形で、わずかに鋸歯があり、10月から2月頃まで白い花を咲かせます(画像)。ゴードニア・ラシアンサスの花はナツツバキ(シャラの木)の花に似ているので、「ジョウリョクシャ…
トキワヤマボウシはヤマボウシと同じミズキ科ミズキ属の果樹。ヤマボウシは落葉樹ですが、「常緑山法師」と書かれるように常緑樹。また、トキワヤマボウシは中国原産だが、普通のヤマボウシは日本原産。トキワヤマボウシの葉は常緑、濃い緑色で、光沢があり…
鳥のホトトギスはカッコウ科で、「杜鵑、杜宇、蜀魂、不如帰、時鳥、子規、田鵑」などと、漢字表記のとても多い鳥。ホトトギスは甲高い声で鋭く鳴き、口の中が赤く、「鳴いて血を吐く」と言われる。正岡子規は結核を患い、喀血した自分をホトトギスに重ね、…
アロニアは北米大陸東部が原産のバラ科の落葉樹。アントシアニンを含むアロニアの果実は健康食品として注目されています。また、初夏に咲く清楚な花や紅葉も観賞価値があり、庭木としても人気があります。 アロニアは北米からヨーロッパへ、そしてロシアを経…
既に10月17日までに何回かアズチグモについて記しました。同じカニグモ科に属するのがハナグモで、先程のダリアの花(最後の画像)にいる小さなクモがそのハナグモです。ハナグモは、花の上で獲物を待ち伏せする小型のクモで、黄緑色の体と独特なポーズが特…
キク科のダリア(Dahlia pinnata)の別名は「テンジクボタン(天竺牡丹)」。日本のダリアの栽培の歴史は長く、1841年の『百花培養集』にダリアについての記載があります。蛇足ながら、ダリアはキク科の草で、ボタンはボタン科の木です。 ダリアはメキシコの…
園芸学者のヘンリー・アイラーズが散歩中に群生しているルドベキアの中に違う花弁のものを見つけ、農場で増殖し、2003年に正式に公表したのが画像のルドベキアで、彼の名前がついています。 オオハンゴンソウ属は30種類の種を含み、ルドベキアという名で園芸…
足元に咲く花はヒガンバナ(彼岸花)より小ぶりなネリネの花。ネリネはヒガンバナ科ネリネ属で、確かにヒガンバナによく似ている。ネリネは南アフリカ原産で、大正時代に渡来。ヒメヒガンバナとも呼ばれ、今頃から咲き始める。有毒で、姿形もヒガンバナによ…
ノブドウ(野葡萄)はノブドウ属の蔓性落葉低木で、イヌブドウ、カラスブドウとも呼ばれます。これはノブドウがヤマブドウに劣るとしてつけられた名前であることがわかります。その実は熟すと白色、あるいは光沢のある青色や紫色などに色づきます。白い実が…
秋が深まり、セイタカアワダチソウの黄色い花も終わりに近づき出していますが、近くの空地ではまだ輝きを見せつけています。数輪のセイタカアワダチソウが温かい秋の陽の光を受けている中で、目をやれば、黄色の小さな花たちに小さなハエやハチが群がってい…
シュウメイギク(秋明菊)はキンポウゲ科の多年草で、湾岸地域でも公園などでよく見ることができます。地下茎でよく増えるので、群生している姿も見かけます。シュウメイギクは草丈60㎝~1m程度で、華奢な葉茎の先に白やピンクの可憐な花を咲かせます。風に…