2026-01-01から1年間の記事一覧
正月にモクレンの冬芽について記しました。湾岸地域のハクモクレン(白木蓮、Magnolia denudata)の冬芽はそれからあまり変わっていません。頂芽は特に大きく、これが花芽。ハクモクレンの冬芽は互い違いにらせん状に互生し、花芽はゆっくりと育ち、春に見事…
キク科キンセンカ属のポットマリーゴールドの和名は「キンセンカ(金盞花)」で、「カレンデュラ」とも呼ばれます。早春から初夏にかけてオレンジ色や黄色の花を咲かせます。画像は既に咲いているポットマリーゴールドです。 カレンデュラの学名Calendula of…
マメ科のエンドウは世界中で栽培され、私たちの重要な食べ物の一つになっています。英語ではグリーンピース。「エンドウマメ」とも呼ばれ、別名は「ノラマメ」、「サヤエンドウ」、「ヨサクマメ」(年に四作もとれるから「四作豆」とも、空いた畑に作付けで…
ハボタンはアブラナ科の多年草で、キャベツやブロッコリーの仲間。冬になり、寒くなると、葉が色づき、今あちこちでその葉を楽しむことができます。名前の由来は葉を牡丹に見立てたことから(今なら「ハダリア」かも知れません)。ハボタンはヨーロッパ原産…
(1)鬼と龍、そして神や仏 宮尾登美子の『鬼龍院花子の生涯』の「鬼龍院」は架空の苗字のようですが、今では「鬼龍院翔」のせいか、意外にポピュラーです。「鬼龍院」という名字は、鹿児島県にあった薩摩国日置郡鬼龍院村が起源とされ、薩摩藩や佐土原藩に…
キンポウゲ科のラナンキュラスは幾重にも重なった花弁が魅力的な秋植え球根です。最近は花の色や形が改良され、香りのよい品種が数多くつくり出されています。その見事な色と形に私は暫し見惚れてしまうのです。 現在「ラナンキュラス」と呼ばれているものは…
冬の東京の運河には、サギやカモなど越冬に来ている野鳥も含め、多くの鳥がいます。これまで何度も冬の水鳥たちについて記してきました。ダイサギ、アオサギ、オオバンなどをいつでも見ることができ、湾岸地域の自然を眼で感じています。旧堤防の周りなどを…
横長の体形で、尾が長いのがセキレイの特徴。頭から背は黒色か灰色で、腹と翼は広く白色。普通のハクセキレイは白い顔に目を通る細い黒線があります(画像)。ユーラシア大陸のほぼ全域に分布し、海岸、河川、池沼など水辺を中心に広く生息しています。湾岸…
鬼と『般若心経』:再訪 鬼を知りたい人には馬場あき子『鬼の研究』 (三一書房、1971、ちくま文庫)がおすすめ。歌人馬場あき子が「形は鬼なれども、心は人なる鬼」に惹かれて研究したのが本書(馬場あき子は1928(昭和3)年、東京生まれの98歳、日本芸術院…
湾岸地域は運河だらけで、豊洲運河、辰巳運河、東雲運河、東雲北運河、東雲東運河等々が縦横に走っています。それら運河には多くの水鳥が見られます。カルガモは全長60cmほどのカモの仲間。全体に黒褐色で、顔は白っぽく、二本の黒褐色線があります。くちば…
ミカン科のシキミに枝葉のつき方や見た目がよく似て、山地に自生することから、ミヤマ(深山)に育つシキミという意味で「ミヤマシキミ」と呼ばれるようになりました。雌雄異株のミヤマシキミの実は球形の核果で、秋に赤く熟します(画像)。ミヤマシキミの…
ソラマメはマメ科の一年草または越年草。地中海、西南アジアが原産地とされ、イスラエルの新石器時代の遺跡からも出土している。インゲンマメが普及する以前はソラマメが古代エジプト、ギリシャ、ローマで食されていたようだ。 若い豆果は塩ゆでで、熟した豆…
節分 最近は節分に豆をまかなくなったようで、恵方巻のつまらない話ばかりである。「節分」は、文字通り「季節の分かれ目」を表し、年に4回あり、立春、立夏、立秋、立冬の前日が節分である。この季節の分かれ目の日に厄除けの行事が行われてきた。今の私た…
スミレ科スミレ属のパンジーとビオラはヨーロッパ原産の園芸植物です。ルーツをたどると、ヨーロッパ各地に自生する「ビオラ・トリコロール」という原種に行き着き、いずれも同じ品種であることがわかります。 実際、パンジーとビオラは外観も育て方もよく似…
ミノムシ(蓑虫)はチョウ目ミノガ科のガの幼虫。一般には、その中でもオオミノガ、チャミノガの幼虫を指しています。幼虫が作る巣が藁で作った雨具「蓑」に形が似ているため、日本では「ミノムシ」と呼ばれるようになりました。葉が落ちた木にぶら下がって…
「節分」は文字通り「季節の分かれ目」のことで、立春、立夏、立秋、立冬の前日が節分で、年に4回ある。春の節分だけが現在まで残っているが、その理由はこの日が一年の初めと考えられていたため。私たちにとって年の初めは新暦の1月1日だが、昔は冬至、旧暦…
装飾的、象徴的な絵画から観察に基づく写実的な絵画へと150年程かけて変わっていったのが江戸期の日本画の表面的な歴史です。宗達や光琳(琳派)の特徴は意匠化、装飾化、そして象徴化にありました。形はデザインするものであり、余白、反復、簡潔化が金銀に…
全長24cmほどのツグミは冬鳥として渡来し、積雪のない地方の水田の刈跡、畑地、草地、河原など広々とした背の低い草地に棲んでいます。秋にシベリアから大群で渡ってくる冬鳥の代表で、日本へ着くと、田畑や低い山の林に散らばって生息、3月中旬には再び群れ…
今日は節分。それに合わせて開花した訳ではないが、カワズザクラの花が咲いた。何だか急に眼の前が春になった気分である。カワズザクラはオオシマザクラとカンヒザクラの交雑種だが、シュゼンジカンザクラ(修善寺寒桜)もオオシマザクラとカンヒザクラの交…
春の兆しを見つけようと、カンヒザクラ(寒緋桜)やカワズザクラ(河津桜)の花芽や葉芽を探していると、カンヒザクラの芽の間に見つけたのが枝についているイラガというガの繭でした。卵と誤解されますが、触ってみると大変かたく、これは寒い冬を乗り切り…
ジャノヒゲは本州北部以西、四国及び九州に自生するキジカクシ科の多年草で、別名の「リュウノヒゲ」もよく知られる。少し開けた林の木の根元や草原に自生しており、日陰に強く、庭園では下草やグランドカバーとして多用される。日本以外でも朝鮮半島や中国…
新潟は大雪で大変だが、その雪に因んだ名前をもつのがスノードロップ(snowdrop)。「ガランサス、待雪草(まつゆきそう)、雪の花(ゆきのはな)、雪の雫(ゆきのしずく)」とも呼ばれ、今花が咲いている。スノードロップは白い下向きの花を1輪咲かせ、春を…
「“日本のアンデルセン”小川未明(上越市出身)が童話作家になった理由…“宣言”から100年、作品に残る「慈しみの心」」が新潟日報(2026年2月1日)に掲載されました。本文はhttps://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/768527で読むことができます。私自身、…
経典はその内容の違いから三つに分類され、三蔵と呼ばれています。 (三蔵):(1)経:釈迦の教えをまとめたもの、(2)律:仏教徒の行動規範(戒律)、(3)論:経や律を研究し、注釈したもの また、経典は仏教の教義の違いから二つに分類できます。 小乗…
ヒイラギナンテンの黄色い花の横にあるのが赤い実をつけたナンテン。ナンテンは秋から冬に赤い実をつけます。雪の中の赤い実は私の子供の頃の記憶として今でも鮮明に残っています。私がマホニアの黄色い花を子供の頃に見ていたら、雪の中の黄色の花が記憶に…
花の少ないこの時期に見事な黄色の花をたくさんつけているのがマホニア。マホニアはかつてヒイラギナンテン属に分類されていた外来の常緑低木とその園芸種の総称ですが、主に台湾原産のマホニア・ヤポニカ(和名ヒイラギナンテン(柊南天))とマホニア・ロ…
アブラナ科のストックは南ヨーロッパ原産で、日本では秋蒔き一年草として扱われ、開花期は早春~春。湾岸地域でもあちこちの花壇で元気に咲いている。「ストック」は英名で、和名は「アラセイトウ(紫羅欄花)」。人との関わりは古く、古代ギリシャでは薬草…
ノイバラは落葉性のバラで、その別名は「野薔薇」なのだが、「野茨」の字が断然好きである。日本の野のバラの代表で、白い花はナニワノイバラより小さいが、芳香が強く、花弁は5枚ある。「イバラ」は棘のある植物全般を示す総称。花より目立つ「実」は萼筒…
冬寒く 風吹く原に 薔薇赤く 冬薔薇 優しさ広がる 色ピンク 冬の薔薇 陽の中の色 輝きて 陽が降りて 色が輝く 冬薔薇 冬薔薇 赤さを誇る 朝日かな
(5)心の形而上学:阿頼耶識理論 中国にやってきた仏教への最初の仕事は経典の翻訳です。インド人翻訳家の鳩摩羅什や玄奘三蔵が色んな経典を翻訳しました。玄奘三蔵は翻訳だけでなく、仏教の資料も輸入しました。彼は三蔵法師として『西遊記』の主人公にな…