2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧
近くの桜が散り始めた。最近は桜の種類が増え、それを公園などで愛でることができるようになった。現在知られているサクラの原種は11種(エドヒガン、オオシマザクラ、ヤマザクラ、カンヒザクラ、マメザクラ、チョウジザクラ、オオヤマザクラ、カスミザクラ…
カントの「直観」は「表象」のことであり、「構成」はその直観を使って、一般概念を「例化」(存在量化記号を外すこと、存在例化)することです。例えば、ノートの三角形を表象することが直観であり、固有名詞aをその三角形の表象を指すために用意し、例化に…
「桜咲き、その軒を借りた子供が見える。遠くには建設中の建物の鉄骨とクレーンが見え、春の霞んだ陽気である。」 画像を先に見て、この説明を読む、あるいは順序を変え、説明を先に読み、この画像を見る。それによって画像の印象や説明の理解はどのように変…
カントが数学をどのように考えていたかはずっと気になっていたこと。彼は『純粋理性批判』で数学を「概念の直観と構成による理性認識」と考えているようです。でも、この「直観」と「構成」は多くの人にとっては謎めいた用語です。私が若い頃にHintikka、暫…
団塊の世代の私が画像のような花を見ると、ついタイトルのような表現が浮かんでしまう。それにしても見事な花の塊で、早春に葉よりも早く樹木いっぱいに花を咲かせるのが何とも長たらしい名前の紅花常盤万作(ベニバナトキワマンサク)。ひもの様な細長い花…
台場から有明にかけてチューリップが花盛り。シンボルプロムナード公園だけで20万球だそうで、その数に圧倒される。チューリップの洪水が起きている。赤、黄、白、紫の4色のチューリップが咲き誇っている。よく見ると、色ごとに花の形もサイズも咲く時期も微…
サクラとユキヤナギが競い合うかのように咲いている。一緒に咲くことによって互いの花がさらに際立つ。ソメイヨシノとユキヤナギの花の色がそれぞれ薄いピンクと白であることがあらためて強調される。白が白であるためにはピンクが不可欠で、ピンクがピンク…
以前のエッセイ「君ふるさとをおもひたまふことなかれ」とその追記で私が強調したかったことの一つだけをくどいようですが、再度述べておきます。 「母校を愛し、母国を愛す」ことと「家族を愛し、故郷を愛す」こととの間には大きな違いが認められます。まず…
ユークリッド幾何学は2000年以上前から知られている中学校でお馴染みの幾何学。それが述べられている『原論』では「点とは部分をもたないもの」と定義され、「部分をもたない」ことが「サイズがない」ことを導くことから、とても非常識な定義だと思わざるを…
桃と聞けば、桃の実を思い出すのが普通だが…ハナモモは、花を観賞するために改良されたモモ。今が満開のサクラの花の咲く時期に前後して開花し、あでやかなピンクや赤、白の花が咲く。モモは中国では災いを除き、福を招くとされてきた。日本に渡来したのは弥…
モクレンの花が散ったと思っていたら、街路樹のコブシが満開で、「北国の春」が聞こえてくる。昔の人は、この花がいつ咲いたかで農作業のタイミングを判断したり、花の向きから豊作か否かを占ったそうである。つぼみが開く直前の形が子供のにぎりこぶしに似…
与謝野晶子は無類の温泉好きで、日本各地の温泉を訪ねている。赤倉はそんな彼女のお気に入りの温泉だった。「あゝをとうとよ、君を泣く、君死にたまふことなかれ、…」と詠んだとき、人々はその大胆さにビックリ仰天した。そんな愛国心を否定する勇気に似た勇…
お花見となれば、吉野の山のヤマザクラではなく、上野の山や目黒川のソメイヨシノというのが昨今の東京のお花見。人間は欲張り極まりなく、桜の木が一本や二本では満足せず、できれば山野の全体が桜の花に覆われ、満たされてほしいと願ってしまう。桜は質よ…
若きフェノロサがもっと若い岡倉天心を従えて精力的に日本美術の再発掘をするのと同じように、同年輩のコンドルは狩野派の絵師にして浮世絵や戯画までこなす河鍋暁斎の弟子になり、日本文化の虜になりました。二人ともお雇い外国人と呼ばれるのですが、来日…
時間に関する重要な事柄をこれまで述べてきたが、時間について拘りをもった重要な人物とその主張を以下にまとめておこう。 Aristotle (384-322 BCE)時間は世界の構造の基本である。あらゆる変化は原因を必要とする。運動しているものはみな何かによって動か…
子供が小さい頃、春休みに何度か南房総に出かけたが、いつもポピーがあちこちに咲いていた。画像は台場で見つけた小振りのアイスランドポピー。ポピーはケシ科ケシ属の植物。シベリアが原産で、「ケシ」のなかでは最も広く栽培されている。花色は、赤色やオ…
三大噺ではないが、物質、情報、知識はいつでもどこにでも登場し、しかも三対になった語彙としてよく使われる。真、善、美と比べても遜色がないほどにその範囲は広い。並べて書くと、これら三つの概念は常に密接な関係をもっているかのようについ見えてしま…
ヒース(Heath)は、イギリス北部、アイルランドなどにある荒れ地のこと。スコットランドではエリカやエニシダの群生する乾燥した荒れ地をヒースランドと呼ぶが、カルーナ・ブルガリスもそんな場所に多く生える。当然ながら、エリカやカルーナは耐寒性が非常…
アインシュタイン革命 ここではアインシュタインの革命的な仕事について、それが私たちの空間と時間の見方をどのように変えたかを中心にごく簡単に振り返ってみよう。アインシュタインの出発点の一つが相対性原理であった。ガリレオの相対性原理は17世紀以来…
ヒュウガミズキ(日向水木)、別名イヨミズキの花期は3〜4月頃で、薄黄色の小さな花を咲かせる。2から3個の花が房になって無数に咲く。近縁のトサミズキに似ているが、全体的に小型で公園や家の庭でも栽培しやすい。ウメやソメイヨシノのように花は葉が出る…
例えば、梅擬き(ウメモドキ)、春擬きの「擬き」は動詞「もど(擬)く」の連用形。主役にからんだり、滑稽なことを真似たりすることが擬きである。能の「翁」に対する「三番叟」がその一例。名詞の下に「擬き」をつけて、その名詞の指示対象に匹敵するほど…
今はツバキが目につく。武蔵野台地の端にあるのが関口台地で、神田川に面した辺りには南北朝時代から椿が自生し、「つばきやま」と呼ばれていた。そこに現在あるのが椿山荘。 江東区、江戸川区には親水公園が多い。川や運河が多かったからだが、文字通り「水…
人間原理-砂浜物語 砂浜を別々に歩いている5人がいる。それぞれ散歩しながら、砂浜に残る足跡と落ちている時計を見つけた。そして、それらについて5人5様に考えた。 A:足跡と時計を見て素直に驚いた。それらは一体何なのか。この素朴な問いはAの好奇心を呼…
ギンヨウアカシアは銀灰色の葉っぱと、鮮やかな黄色い花が魅力。別名はハナアカシアで、ミモザとも呼ばれる。長く突き出た枝いっぱいに花をつけ、その重みで枝垂れる姿は春の訪れそのもの。オーストラリアが原産。常緑高木で、1年中美しい葉っぱを付けていて…
生命地域主義(bioregionalism)は時には「バイオリージョナリズム」、「生態地域主義」と呼ばれる場合もあります。妙高市は「生命地域の創造」を標語にしていますが、自分たちが居住し、生活する場が地域と呼ばれますが、その地域の自然と人間との昔からの…
別名はコゴメバナ、春に小さい白い花を咲かせる。成長が速く、大きくなると1.5mほどの高さになる。地面の際から枝がいく本も垂れて、花は3月から5月にかけて咲く。5弁で雪白の小さなものを枝全体につけるので、和名がついた。 公園でよく見かける。私がユキ…
ボケは私の好きな花である。あでやかでも質素でもなく、その中間にあるのが何ともいい。梅でもなく、桃でもない。ボケの花は5枚の花びらを、丸く重ねた独特の花を咲かせる。赤、白、桃色、ぼかしの入ったものなど、花はさまざま。 ボケは木とすれば小振りだ…
妙高市が「住みよさランキング」で毎年順位を上げていて、2017年には何と全国18位にランクされました。それを紹介したところ、妙高市やその周辺の方々からそんなランキングは信用できない、机上のランキングに過ぎないというような趣旨のコメントをいただき…
歳をとると、それまで見えていたものが見えなくなったり、気にもならなかったことが気になり出したりする。老いの証しだと見過ごせば済むことなのだが、そこは人の心、なかなかこだわりを吹っ切れない。その一つが自分の出身高校の校是「第一義」だった。私…
時間の向き 次のような時間を特徴づける表現を見てみよう。 時間の「方向」時間の「矢」時間の「非対称性」時間の「非等方性」時間の「流れ」 最後の表現は「流れ」が方向や非対称性を含意するように見えるために挙げたが、「流れ」が時間の現在についての客…