コブシ

 モクレンの花が散ったと思っていたら、街路樹のコブシが満開で、「北国の春」が聞こえてくる。昔の人は、この花がいつ咲いたかで農作業のタイミングを判断したり、花の向きから豊作か否かを占ったそうである。つぼみが開く直前の形が子供のにぎりこぶしに似ていて、それでこの名前になったらしい。白い花で花びらの幅は狭い。花のつぼみを摘み取り、乾燥させたものを「辛夷(こぶしではなく、しんい)」といい、生薬(しょうやく)の一つ。鼻づまりに効くというので、花粉症には効果があるかも知れない。

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