マユミの薄紅色の実

ニシキギ科のマユミ(檀、真弓、檀弓)の別名はヤマニシキギ(山錦木)。マユミは山地に自生するニシキギ科の落葉樹。近くの植え込みのマユミがコムラサキと同じように薄赤い実をたくさんつけています(画像)。マユミは実と種子だけでなく、紅葉も楽しむ庭…

ハギの白い花

シラハギ (白萩) 、シロバナチョウセンヤマハギ (白花朝鮮山萩) 、シロバナビッチュウヤマハギ (白花備中山萩) 、シロバナハギ (白花萩) 、シロハギ (白萩)等々、たくさんの名前があり、何がどのハギか皆目見当がつきません。湾岸地域にはヤマハギがあちこち…

雑談「熊坂長範」(4)落語

義経伝説ほど日本人の心を捉えて離さない伝説はありません。義経は文学、芸能のきっかけであり、目的でもありました。『源氏物語』が貴族文学の代表とすれば、武家文学の最初の代表が『平家物語』やその異本である『源平盛衰記』でしょう。義経文学は様々な…

ソライロアサガオの青い色

ソライロアサガオ(空色朝顔、学名: Ipomoea tricolor)は、ヒルガオ科の一年草です。アメリカソライロアサガオとも呼ばれますが、園芸では「西洋朝顔(セイヨウアサガオ)」と呼ばれるようです。 その種、蔓、花、葉はエルゴリンアルカロイドを含み、何世紀…

富士との重なり

昨日の東京は終日雨。でも、土曜の今朝は見事な日本晴れ。青い空と海の間に冬化粧の富士が見事に輝いている。雪富士を見ていると、なぜか私は妙高を思い出す。妙高も既に雪化粧しているが、いつも雪の富士と妙高が重なるのである。妙高山の麓で生まれた私の…

アゲラタムの花

さわやかな青や紫を中心に、小さく可憐な、アザミに似た花を咲かせるアゲラタムは熱帯アメリカ原産の、非耐寒性の多年草です。日本では冬越しできないため1年草として扱われます。使い勝手のよさが特徴ですが、矮性種と高性種の二系統があり、寄せ植えや前景…

雑談「熊坂長範」(3)神仏習合と幽玄性

熊坂長範を扱った現在能は「烏帽子折」で、「現在熊坂」とも呼ぶのに対して、夢幻能の「熊坂」は「幽霊熊坂」と呼ばれてきました。では、「烏帽子」と違って、「熊坂」はどのような曲なのでしょうか。旅の僧が美濃国赤坂で一人の僧に出会い、ある人の命日な…

アキアカネの謎

秋の陽光の中のアキアカネ(秋茜)はトンボ科アカネ属に分類されるトンボ。日本では普通に見られ、湾岸地域でもその数は多くなくても、元気に飛び回っています。俗に「赤とんぼ」と呼ばれてきたトンボです。 アカトンボと言っても、真っ赤になるのは、成熟し…

アキアカネの謎

秋の陽光の中のアキアカネ(秋茜)はトンボ科アカネ属に分類されるトンボ。日本では普通に見られ、湾岸地域でもその数は多くなくても、元気に飛び回っています。俗に「赤とんぼ」と呼ばれてきたトンボです。 アカトンボと言っても、真っ赤になるのは、成熟し…

雑談「熊坂長範」(2)「烏帽子折(えぼしおり)」の曲芸と身体性

大雑把に言うと、能には世俗世界を扱う現在能と、幽霊世界を描く夢幻能があります。「烏帽子折」は現在能、「熊坂」は幽霊能と分けることができます。「熊坂」のシテは亡者(=死人)であり、今は「幽霊熊坂」と呼ばれています。主人公は自分が幽霊でありな…

クズの花

湾岸地域の雑草中の雑草は何かと尋ねられれば、私なら迷わずクズとヤブガラシを挙げる。両者の優劣はつけ難いのだが、クズの方が目立つというのが私の印象。クズは蔓性の半低木で、北海道から九州までの山野で普通に見られる。基部は木質、上部は草質となり…

雑談「熊坂長範」(1)

熊坂長範は幸若舞、能、歌舞伎、御伽草子等々で取り上げられ、様々に語られ、演じられてきました。大泥棒の長範ですが、十か所以上の出身地があり、実在したかどうかさえ定かではありません。私は古典芸能など素人ですが、大学時代に能のクラブにいましたの…

ハナミズキの赤い実

ハナミズキ(花水木)は、ミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属の落葉高木。ハナミズキの名は、ミズキの仲間で花が目立つことに由来する。また、別名のアメリカヤマボウシの名は日本の近縁種のヤマボウシに似ていることから。 ハナミズキは北アメリカ原産でアメリ…

サルスベリの花々

湾岸地域ではまだサルスベリの花を見ることができます。サルスベリは新梢を伸ばしながら枝先に花芽をつくり、夏から秋にかけて次々と開花します。枝の生育にばらつきがあるので、「百日紅」の名前通り、開花期が長期間となり、それで今でも花を見ることがで…

二つの言葉

科学や数学の理論を表現する言葉と宗教や倫理の信念を表現する言葉は違うのが普通ですが、どのように違うのでしょうか。科学や数学の言葉の代表例として古典力学とユークリッド幾何学の言葉を挙げることができます。ユークリッド幾何学の公理系、古典力学の…

オオモクゲンジの実

オオモクゲンジ(大木欒子)は中国原産で、ムクロジ科モクゲンジ属の落葉広葉高木です。別名はフクロミモクゲンジ(袋実木欒子)。モクゲンジより葉が大きいことから名前がつきました。本州中部以西に自生し、夏から秋にかけて、枝に黄色の小花を横向きに多…

ミモザの花

ミモザはフサアカシアとも呼ばれ、マメ科ネムノキ亜科の常緑高木です。本来ミモザはオジギソウを指す言葉です。昔はオジギソウなどをミモザと呼んでいたのですが、「ニセアカシア」が日本に伝わったとき、花の形が似ていることから、「ミモザアカシア」や「…

ヤナギバ(柳葉)ルイラソウの花

夏になると、道路脇や空き地で青紫の花を咲かせるのが「ヤナギバルイラソウ」。ルイラソウの一種で、爽やかな青紫色とシンプルで地味な花の形が、私のような老人にはなぜかしっくりします。花期は長く4~11月です。 ヤナギバルイラソウは一日花で、夕方には…

「知る」と「信じる」の違い:融合と棲み分けのスケッチ

多様な知り方、異なる知り方があり、同じものを違う風に知ることが許され、実際にそれが可能であり、さらに異なる知り方を統合することもできます。でも、多様な信じ方、異なる信じ方となると、同じ事柄を違う風に信じることが可能かどうかさえよくわかりま…

ハリマツリとルリマツリの花

デュランタ(ハリマツリ、針茉莉)の名前で栽培されているほとんどはデュランタ・エレクタで、和名はハリマツリ、タイワンレンギョウ(台湾連翹)。デュランタは夏から秋にかけて藤色や白の小花が集まって房状に垂れ下がって咲く人気の熱帯花木です。温暖化…

ホトケノザの花

何気なく草の刈られた空き地を見ると、あちこちにホトケノザ(仏の座)が花をつけている。ホトケノザの開花期は春だが、日当たりがよい場所では通年花を咲かせる。ホトケノザはシソ科の一年草で、薄紫色の花をつける(画像)。基本的には秋に芽を出し、越冬…

斐太神社雑感

妙高市の神社となれば関山神社と斐太神社。「関山権現」は修験道との神仏習合を如実に示す表現ですが、斐太神社にも神仏習合が見られます。斐太神社の御祭神は大国主命(おおくにぬしのみこと、八千矛神=大国主の異名) 事代主命(ことしろぬしのみこと、矢…

ヤマボウシの実

9月になると、ヤマボウシの緑色の実が黄色味を帯びた赤色となり、膨らんできます。外皮は硬く、特徴的なイボイボがついていて、完熟すると地面に落下します。糖度15を超えるものもあるヤマボウシの実は、甘いものに目がない熊の大好物。 生食できるのは、赤…

一視同仁

妙高市の小出雲にある加茂(賀茂)神社の神社名石碑は「賀茂神社」、もう一方には「一視同仁」の碑があります(画像は吉田容子氏撮影)。この画像の右側の文字は一体何なのか、とても気になり、既にClub Myokoで説明しました。 「一視同仁(いっしどうじん)…

スイフヨウの花

スイフヨウはフヨウの園芸品種。花の色が朝は白、午後は桃色、夕方は紅色に変化するので、「酔芙蓉」と名がついた(画像は八重のスイフヨウ)。時々気にしてフヨウの花を見ていたのだが、なかなかスイフヨウを見ることができなかった。だが、10月に入り偶然…

トレニアの花

トレニアは、春から晩秋まで暑い夏にも負けないで、花を咲かせてくれます。たいへん育てやすい植物で、2~3cm程度のスミレに似た花を株いっぱいに咲かせることから、別名「夏スミレ」、「ハナウリクサ」とも呼ばれています。 トレニアはインドシナ半島原産の…

秋の黄色:メマツヨイグサとセイタカアワダチソウ

メマツヨイグサもセイタカアワダチソウも秋の月に合いそうな黄色い花をつけるが、いずれも外来の侵入生物である。自然の風景は時代、場所によって変わる。では、自然の中の何が変わるのか。短い時間の経過で変わるのが生き物である。山や海に比べると、人や…

ユークリッドの公理系に加えられた二つの公理の意義

(これまでのコメントをまとめると…) ユークリッドの幾何学には多くの暗黙の前提が使われています。それらが19世紀に指摘され、改良する試みがヒルベルトによってなされました(Hilbert, D.(1899),Grundlagen der Geometrie(『幾何学の基礎』寺坂英孝・…

シセントキワガキの実

秋に入り、柿の実が色づき、そろそろ紅葉も近い。そんな中で、「四川常磐柿」と書けば、中国四川省原産の常緑の柿と推測ができるだろう。シセントキワガキはカキノキ科カキノキ属で、庭木や盆栽として使われるロウヤガキ(ロウアガキ(老鴉柿)というが、発…

好奇心と欲望

ノーベル賞受賞が決まった真鍋淑郎氏が好奇心こそ科学研究の核心にあると述べておられたのが印象的でしたが、好奇心も食欲や性欲に似て欲望であることに違いはありません。奇妙なことに好奇心を欲望とは思わない人が多いようです。食欲も性欲も正真正銘の欲…