カラフトヒヨクソウの花

 カラフトヒヨクソウ(Veronica chamaedrysゴマノハグサ科クワガタソウ属)を見れば、私を含め、大抵の人はオオイヌノフグリだと思うに違いない。鮮やかな青い色の花が咲き、群生していると、誰もがつい見惚れてしまうのではないか。花はオオイヌノフグリよりも一回り程大きい。カラフトヒヨクソウはヨーロッパから樺太まで分布する多年草で、分布は広い。画像はその園芸種で、茎や葉には毛が多い。

*クワガタソウ属の仲間には、オオイヌノフグリイヌノフグリ、コゴメイヌノフグリ タチイヌノフグリ、フラサバソウ、そして、オックスフォードブルー、マダムマルシア、オオカワジャといった園芸種を記してきた。このリストにカラフトヒヨクソウが加わることになる。慣れ親しんできた野原の雑草が園芸種に仕立て上げられ、野生種と園芸種の間が近いことを直接的に感じることができた。

**最後の二枚の画像はそれぞれオオイヌノフグリ、オックスフォードブルー