春のオオイヌノフグリ

 フラサバソウの花を大きくしたような花をつけるオオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)はオオバコ科クワガタソウ属の越年草で、湾岸地域のどこにも見られる野草です。和名はイヌノフグリに似ていて、それより大きいために付けられました。日本に入ったのは明治初年とされ、その後東京から日本中に急速に拡大しました。

 オオイヌノフグリは春の風物詩で、立春が過ぎた今頃、陽だまりに明るい水色の小さな花を咲かせます。花は太陽に反応して咲き、日が暮れるとしぼみます。