2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

まずは、頭の体操

何かに興味をもち、疑問をもち、それを考えることに関心をもつのが人の本性。それを9月からスタートさせるにあたって、頭の体操をしておくことにしよう。 コンビニで買い物をし、代金が1004円と言われた。財布を見ると1000円札1枚、5円玉1個、それに1円玉が3…

百日紅や千日紅

植物の名前に数字を使うことは珍しくない。どんな関係があるか探り出すと、単に面白いだけでなく、命名の隠れた規則や文化の特徴まで見えてくる。それをじっくり考えるのは暇つぶし以上のものを含んでいる。 一輪草の学名はAnemone nikoensis Maximで、日光…

ニワトリと卵:再訪

「ニワトリが先か、卵が先か」は因果性のジレンマであり、英語なら 「Which came first, the chicken or the egg?」となる。さらに、「chicken and egg」を形容詞的に使うと、「That is a chicken and egg debate.(それは、因果関係がわからない論争だ)」…

タイタンビカス

園芸種は流行り廃りが激しい。流行歌の如くに人気の園芸種があちこちで咲き誇っている。そんな中、湾岸地域で最近目につく夏の流行園芸種となれば、サルスベリ(百日紅)とタイタンビカス。サルスベリは並木だけでなく、矮小な種が花壇に植えられている。い…

神々と人々の絆(10): 住吉明神や中国の神々あるいは人々

三人の男の神様と一人の女の神様が合体したのが住吉大神だった。神々の合体の過程はよくわからないが、守護の威力が増すことは確かである。 既にヒンズー教の三神一体について述べた。ブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァが同一であり、これらの神は力関係の上で…

センニチコウ(千日紅)

センニチコウは、ヒユ科の春播き一年草。センニチコウは花そのものではなく紫やピンク、白、黄、赤に色づく苞を観賞する。暑さと乾燥に強く、今年の夏にはもってこいの性質で、長期間咲き続ける。苞の部分はドライフラワーにしても色があせにくく、名前のよ…

自然と反自然の経験

田舎では自然に囲まれていたのに、子供の頃の私は昆虫少年とは程遠く、ファーブルにもダーウィンにもまるで関心がなかった。それでも魚類、両生類、爬虫類、昆虫、それに種々の植物が溢れるほどに豊富だったという記憶はしっかり刻み込まれている。それが急…

ペンタス

「ぺンタス パニックタワー ピンク」というタイトルでピンクのペンタスを8月23日に紹介した。その際、ぺンタスは暑さに負けずに長期間開花するため、今年の暑い夏の中でも元気に咲いていると記した。ペンタスは、熱帯アフリカ原産の熱帯植物。成長しても高さ…

神々と人々の絆(9):「白楽天」と神国

既に「神々と人々の絆(3):流行神」で、「流行神として多くの神社に分霊されている神には七つの主な系統があり、それらは八幡神、伊勢神、天神、稲荷神、熊野神、諏訪神、祇園神である」と述べた。この流行神ほどは流行らなかった神様の一つが住吉明神(大…

マンデビラとイポメア

まだまだ残暑が厳しく、外は歩きたくないのだが、外の花壇を観れば、マンデビラの花が咲き誇り、その下の地面にはイポメアが広がっていた。 キョウチクトウ科にマンデビラ属がある。この属はメキシコからアルゼンチンにかけて分布していて、100種以上ある。…

神々と人々の絆(8):「神の国」と「神国」

アウグスティヌスはトマス・アクィナスと並んで、中世最大の教父と言われているのですが、若い時分は恋愛三昧の生活だったようです。でも、勉強はしっかりしていて、16歳にカルタゴに行き、そこで学んだようで、哲学やマニ教に没頭していました。そして、最…

マルバノキ

「丸葉の木」は、マンサク科マルバノキ属の落葉する低木です。和名は葉が円い形であることに由来するのですが、実際はハート型で、マンサクよりもカツラの葉に似ていて、人の気持ちを和ませる形です。別名は「ベニマンサク」で、これは画像のようなヒトデ形…

神々と人々の絆(7):アウグスティヌスと三位一体論の画像

『神の国』は410年に書かれたのですが、この年にはローマがアラリクスの率いるゴート人によって包囲されました。この災いをキリスト教徒に対する神々の怒りと多くの人が信じ、キリスト教徒への非難が高まりました。そこで、アウグスティヌスはキリスト教弁護…

ランタナ・カマラ

ランタナは世界中に150種類ほど存在しています。似たような仲間にコバノランタナがありますが、草丈が大きい場合は1mほどにもなるランタナ・カマラに対してコバノランタナは20㎝から30㎝ほどしかありません。寒さに弱いランタナ・カマラに対してコバノラン…

アンゲロニア セレニータ スカイブルー

メキシコからブラジル、そして西インド諸島に30種類が分布する植物です。花はとても小さく、およそ1センチほどの花を沢山つけます。花の色は青紫色をはじめとし、ピンク色や白色、青色、二色混ざったものなど色々あります。開花時期は初夏から秋までとなって…

神々と人々の絆(6):三位一体

ユダヤ教やイスラム教が一神教であるようにキリスト教も一神教なのですが、キリスト教は唯一の神だけを信じるという形態をとらないのです。それを端的に示すのが、父、子(イエス・キリスト)、聖霊によって表される三位一体です。「父と子と聖霊のみ名にお…

神々と人々の絆(5):神仏習合

朝鮮から日本に「仏教」が伝来すると、日本固有の神々と仏たちとは融合しました。在来の種と外来の種が交雑するかのように習合しました。それが「神仏習合」と呼ばれるものです。この「仏教」と「神道」の習合は、私たち日本人の神や仏の観念を知る上で不可…

ぺンタス パニックタワー ピンク

ペンタスは春から秋まで長期間開花し、暑さに負けずによく開花します。そのせいか、今年の暑い夏の中でも元気に咲いています。本来は低木状に育ちますが、タネから育てる矮性に改良された品種が小型~中型の鉢物や花壇苗としてよく普及していて、画像もその…

神々と人々の絆(4):仏のランク

仏像と聞いて最初に思い浮かべるのは 開祖の釈迦の像である。私たちに馴染み深い名前は「如来」や「菩薩」。原始仏教では偶像崇拝を禁止する釈迦の教えが徹底されていたが、次第に様々な仏像がつくられるようになっていく。また、釈迦の像以外にも「鑑真和尚…

トウテイラン(洞庭藍)

茎先に穂状に美しい瑠璃色の花をつける。花冠は筒状で、先が4つに裂け、花の大きさは5ミリから10ミリくらい。葉は長めの楕円形で、向かい合って生える。葉も茎も白い綿毛で覆われている。花の後にできる実は熟すると下部が裂け、種子が散布される。 和名の…

神々と人々の絆(3):神道の流行神

神が他の神と交わる神社会には豊かな物語が生まれ、人格にも似た神格が複数存在し、生活世界が展開されることになる。神社会での振舞いによって神の性格、神の行動特性がわかり、分析可能になる。だが、一つの神が絶対であるなら、社会は存在せず、神の生活…

エノコログサ

子供の頃からずっと見慣れてきたのがエノコログサ。私だけでなく、ほとんどの日本人が同じように見慣れてきたエノコログサ。人は両親や家族だけでなく、自らの周りのものをそれが誰か、何かを気にする前に、当然の如く受け入れている。周りの動植物にもその…

神々と人々の絆(2):三神一体論

ヒンドゥー教は、バラモン教から聖典やカースト制度を引き継ぎ、土着の神々や崇拝様式を吸収しながら出来上がった多神教。紀元前2,000年頃にアーリア人がイランからインド北西部に侵入し、紀元前1,500年頃にはヴェーダ聖典がつくられ、それに基づくバラモン…

観葉植物二種

イポメア イポメアは世界の熱帯から温帯に約650種も自生している、ヒルガオ科の多年草で、サツマイモの仲間である。画像のダークブラウンは日本では越冬できず一年草扱い。画像の葉は緑色だが、葉色にバリエーションがあり、カラーリーフとして人気がある。…

神々と人々の絆(2):神功皇后と住吉三神

<『日本書記』や『古事記』をそのまま読めば…> 神功皇后は第14代仲哀天皇の后であり、第15代応神天皇の母親です。朝鮮半島の制圧を神より命じられたにも関わらず、それを無視して死んだ仲哀天皇に変わり、妊娠したままで朝鮮へ出兵し、その後出産したこと…

ムラサキオモトとハツユキソウ

「ムラサキオモト」は、葉の裏が紫色でオモトに似ていることから、命名されたようですが、ツユクサ科に属しています。ですから、オモトとは別の種類で、元来は熱帯植物。種類はオーロラ(画像)がよく出回っています。草丈が20㎝から30㎝ぐらいで日当たりを…

神々と人々の絆(0)

神様がたくさんいると、喧嘩したり、徒党を組んだり、騙し合ったりと、神様同士の付き合いが生まれ、人間関係ならぬ神様関係ができてくる。複数の神がいれば、当然神様社会ができ、その仕組みや構造は人間社会とよく似たものになる。ギリシャ神話や『日本書…

バーべナ

バーベナには約250種の野生種があり、主に南北アメリカの熱帯から亜熱帯に分布していますが、日本で自生しているのはクマツヅラ1種です。花が少ない真夏の炎天下でも生育おう盛で、春から晩秋まで咲き続けます。 草姿は茎がやや立ち上がるものと、横へと匍匐…

ピエール・ド・フェルマー(Pierre de Fermat)

今日はフェルマーの誕生日。400年も前の数学者だが、フェルマーの最終定理は長い間証明がわからなかった定理である。 3 以上の自然数n について、xn + yn = zn となる自然数の組(x, y, z)は存在しない (xn、yn、、zn、はxのn乗、yのnの乗、zのnの乗) フ…

「気づく、意識する(be aware of, be conscious of )」とは何についてどんなふうに気づき、意識することなのか?

「何に気づき、何を意識しているか」ははっきりわかっているようでありながら、その内容はいい加減で、環境や状況についての刹那的で断片的な情報に過ぎない。意識や気づきの内容と呼ばれているものは実のところ後から脚色され、つくられたものであり、「正…