2025-04-01から1ヶ月間の記事一覧
北国街道は日本大百科全書(ニッポニカ)の解説によれば次のように説明されています。 本州中央部と新潟および北陸3県を結ぶ北陸道とを連絡する近世の街道で、二つある。一つは浅間山麓の信濃追分で中山道と分かれ、小諸、上田、長野、高田を経て直江津で北…
(エニシダ、ヒメエニシダ、ホオベニエニシダ、シロバナエニシダなど) 湾岸地域ではエニシダ(金雀枝)だけでなく、ヒメエニシダもよく見ます。新緑の中で黄色の花がとても印象的です。エニシダは春に黄色や白の花を咲かせるマメ科の低木で、春先に出回る黄…
「金鎖」はカネグサリやキンサではなく、キングサリ。マメ科のキングサリはヨーロッパ南部原産で、大きな木になると3メートルくらいあり、満開の花を下から見上げると、青い空に黄色が映えて見事である。和名の「金鎖」は英名のゴールデンチェーン(golden c…
エニシダ、キングサリと同じマメ科のフジ(藤)は蔓性の落葉植物。本州、四国、九州の山野で見られ、普通は他の木に絡みついていますが、園芸では「藤棚」を作り、花を密生させて鑑賞しています。連休中の今はそのフジの花があちこちで咲いています。 「藤紫…
昨日「ヤセウツボの異形の花」で「シソ科のウツボグサ(靭草)の英名はAsian self-heal(自然治癒)。和名は花穂が矢を収納する靭(ウツボ)に似ていることに由来する。また、夏になっても枯れた花が残ることから、「夏枯草」が別名。漢方の利尿薬。」と述べ…
「実学」は江戸時代の用語で、新井白石が当時の重要学問とされていた朱子学を非実用的だと批判し、殖産興業政策を打ち出したときに用いた。それは観念的で空疎な学問に対し、蘭学に基づく実用的学問を意味していたが、今では実学と言えば、福澤諭吉の名前が…
マメ科のベニバナツメクサの別名は「クリムソンクローバー」、「ストロベリーキャンドル」で、ムラサキツメクサやシロツメクサと同じく、明治時代に牧草や観賞用として持ち込まれたものが、野生化した帰化植物です。鮮やかな赤と長い花穂が特徴です。今その…
マーガレット(木春菊)やデージー(雛菊)などの白い花、シーツや布団などの白っぽい洗濯物によく集まってくるのがヒメマルカツオブシムシ。画像のように白色と茶色のまだら模様をもつ小さな甲虫です。人間を刺すことなどなく、危険な病気を媒介することも…
新緑を 吸込んでいる 青い空 青空の 中若緑 伸びていく 青空と 新緑だけで こと足りる 容赦なく 老いの身覆う 青緑 青空に 緑広がり 老いを知る 老いの身に 緑と青が つき刺さる 老いの身を 緑と青が 隠している 緑伸び 広がる青空 傍の老い 青空に 緑深まり…
新緑の芝生の真っただ中に枯れたとしか思えない異形の姿があちこちに見えています。奇妙な自己主張にも思えるのですが、枯れているように見えるのは葉緑素がないからで、実際には枯れてなどいません。そして、葉緑素がなくても枯れない理由は他の植物に寄生…
荏原神社のカンヒザクラ(寒緋桜)は早咲きで有名ですが、カンヒザクラ(寒緋桜)はヒカンザクラ(緋寒桜)、タイワンヒザクラ(台湾緋桜)とも呼ばれ、花は紫色にも近い濃紅色で、中輪が特徴的な品種。花の咲き方は半開で、鐘状の下向きで、花びらは散らずに、ツ…
ニゲラの花は細かく裂けた様な柔らかい糸状の葉に覆われ、花弁のように見えるのは萼片で、本来の花弁は退化していると述べました。「糸状の葉」が花を覆う様を補足の画像で確認してみて下さい(画像)。英名はその様をロマンティックに「love in a mist(霧…
萌黄色(薄緑色)の花を咲かせる八重桜の名前は「ギョイコウ(御衣黄)」。花びらが薄緑色をしているのは葉緑素のためで、葉から進化した花が先祖返りしたかのようである。日本の桜は600種類以上あるが、薄緑色の花を咲かせるのはこのギョイコウだけ。咲き始…
ニゲラ(Nigella damascena)の和名は「クロタネソウ」。キンポウゲ科のニゲラは一年草で、原産は地中海沿岸、西アジア。春から花を咲かせ、草丈は40cm~90cm程の細い茎が伸び、枝分かれして、その先に3cm~5cmの花を一輪咲かせます。花は細かく裂けた様な柔…
「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は 百合の花」は、立っても座っても、また歩いても、姿が艶やかで魅力的な女性を花に譬えたもの。百合はまだだが、芍薬や牡丹は既に咲き始めている。ボタンによく似ているのがメキシコの国花ダリア(最後の画像)で、ダリアの…
アンズ(杏子、杏)の英名はアプリコット(Apricot)。そして、別名はカラモモ(唐桃)。原産地は中国の山東省、河北省からペルシャ、ヒマラヤにかけた広い地域と言われています。欧州系のアンズは酸味が少なく、甘みが強く、生食に適しています。東亜系は多…
テントウムシと言えば、多くの人はナナホシテントウを想像するのではないか。ナナホシテントウは背中の「7つの星」が特徴的で、あちこちで見ることができる。 ヒメカメノコテントウはやや小型のテントウムシで、模様にいくつかパターンがあり、セスジ型、黒…
大きな3枚の花弁を優雅に広げるムラサキツユクサ(紫露草)は花が紫色で、露草に似ていることから名付けられた。そのムラサキツユクサが既に咲き出している。北米から中南米にかけて約20種が分布し、日本には明治時代に入ってきた。白色の花のムラサキツユク…
オダマキは北アメリカやユーラシア、日本などの北半球に自生する多年草。花弁のように見える部分は萼が変化したもので、本来の花は内側の白い部分です。和名は麻糸を空洞の玉のように巻いた「苧環(おだまき)」と花の形が似ていることに由来します。また、…
アミガサタケ(編笠茸、Morchella esculenta)はアミガサタケ科アミガサタケ属に属し、トリュフと同じ子嚢菌類のキノコ。春に人里近くに生え、頭部が深い網目状になるのが特徴(画像)。ヨーロッパで人気のある食用キノコ。 キノコの季節は秋だが、アミガサ…
今はあちこちのモミジの花が咲いている。花は地味だが、紅い小さな花弁から白い雄しべが飛び出している。花が終わると、すぐにブーメランのような翼果(よくか)をつける。モミジの実はプロペラ状の翼がある翼果で、赤く色づき熟すと、その翼で風に乗り、クル…
キキョウ科のルリミゾカクシ(瑠璃溝隠)は花形が蝶のような形に見えることから別名がルリチョウソウ(瑠璃蝶草)、ルリチョウチョウ(瑠璃蝶々)で、属名から「ロベリア」とも呼ばれている。ルリミゾカクシには多数の園芸品種がある。原産地は南部アフリカ…
キク科のガーベラはハナグルマ(花車)、アフリカセンボンヤリ(千本槍)、オオセンボンヤリとも呼ばれます。南アフリカに自生する燈赤色の小さなキクがガーベラの起源。以後、ガーベラの原種として交雑が重ねられ、イギリス、フランス、ドイツ、ベルギー、…
ベニカナメは新芽の紅色が美しく、刈り込みに強く、枯れにくく、生垣などによく使われています。そのベニカナメの花が開いています。「ベニカナメ」、「レッドロビン」、「カナメモチ」などと呼ばれますが、厳密にはそれぞれ微妙に異なり、「ベニカナメ」は…
春先のルピナスの花は終わりましたが、カサバルピナス(傘葉ルピナス)の花が咲いています。カサバルピナスは文化的、植物学的に興味深い植物。緑の肥料として注目され、花に蜜はなくても、葉からたんぱく質や脂肪をたっぷり摂取できるため、昆虫、特にミツ…
アヤメ科のチリアヤメは芝生の端などで点々と花を咲かせ、小さいながらも鮮やかな濃いブルーの色がとても印象的なアヤメです。花は朝開いて、午後になると花弁が先端から捲れ、夕方にはしぼむ一日花ですが、次々と咲き続けます。花径は3cmくらいで、3枚の丸…
私はヤマボウシが好きなのだが、ハナミズキの別名がアメリカヤマボウシで、二つは似ていないようで、似ていて、ハナミズキも嫌いではない。近年急速に街路樹として勢力を増してきたハナミズキだが、湾岸地域でも今あちこちで白やピンクの花をつけている。そ…
4月24日は「植物学の日」です。植物学者として多数の功績を残した牧野富太郎博士の誕生日で、それを記念して「植物の日」が制定されました。また、博士の氏名から「マキノの日」と呼ばれることもあります。博士は94歳で生涯を終えるまで研究を続けました。そ…
今年も既にツキヌキニンドウの紅い花が咲いています。スイカズラ属のツキヌキニンドウは秋まで長い期間花を楽しめる蔓性の植物です。生育が旺盛なため、ぐんぐんと枝を伸ばします。花の外側は紅オレンジ色で、内側は咲き始めが白く、だんだんと黄色に変化し…
暫く前からヒトツバタゴ(一つ葉タゴ、一つ葉田子)の細く白い花が咲いている。青空の中で風にそよぐヒトツバタゴの花は人を爽快さで包んでくれる。モクセイ科ヒトツバタゴ属のヒトツバタゴは日本では希少種で、絶滅危惧II類(VU)に指定されている。長野県…