ガーベラの花

 キク科のガーベラはハナグルマ(花車)、アフリカセンボンヤリ(千本槍)、オオセンボンヤリとも呼ばれます。南アフリカに自生する燈赤色の小さなキクがガーベラの起源。以後、ガーベラの原種として交雑が重ねられ、イギリス、フランス、ドイツ、ベルギー、オランダなどで多彩な品種がつくられました。日本に渡来したのは大正初期。

 ガーベラは明るく健康的な雰囲気をもつ花。花茎が長く伸びて咲くのがガーベラの特徴。幾つもの原種との交配により、多数の園芸品種が生まれています。多彩な花色と、一重、八重、その他の花形のバリエーションが多数あり、画像はシンプルな一重の個体です。

 株全体には、うぶ毛のような細かい綿毛が密生して、ソフトな感じがあります。また、花の中心の部分は淡い黄緑色から黒っぽいものまで様々あり、花弁との対比がアクセントになっています。

 ガーベラを見て、薔薇より菊に似ているとふと感じたのですが、それが本当かどうか気になり出しました。そのハイカラな名前からすれば、ガーベラは薔薇族と思いがちですが、南アフリカ原産のキク科の多年草をもとに品種改良された園芸植物。和名のオオセンボンヤリは日本産の同属植物センボンヤリの大型種というところからつきました。

 キク科の植物で思い出すのがコスモス。「秋桜」、「大春車菊」がその別名。さらに、大型のダリアも、ずっと小型のタンポポもどれも同じキク科。でも、バラ科にはサクラ、ハマナス、そしてリンゴやイチゴ等が属し、私たちの生活世界では決してキク科の一方的な勝ちにはなっていません。そして、キク科の方がバラ科よりもずっと種が多いことも(生物学的な)事実で、キク科はバラ科よりずっと細かく分化していて、多様な被子植物の中でも代表格になっています。

 コスモスと ダリアの間 ガーベラ在り