2025-11-01から1ヶ月間の記事一覧

花とアブ

「花や蝶や」は「子どもを可愛がる様子」で、そこから「ちやほや」という言葉が生まれたとも言われていますが、「花と蝶」は森進一の演歌を思い出す年配者が多いのではないでしょうか。花に来るのはチョウだけでなく、多くの昆虫がやってきます。中でも多い…

アラカシのドングリ

アラカシの「アラ」は、葉の縁のギザギザが粗いこと、枝の出方が粗いことから、そして、材が堅いことから「粗い、堅し」が「アラカシ」に転じた。アラカシは雌雄同株で、4~5月に開花する。雌花の後にできるドングリは直径2cm弱で、開花した年の10~12月…

ユリオプス・デージーの花

晩秋に目立つのがキクの花たち。湾岸地域の公園にはマーガレットコスモスやキバナコスモスが咲き誇っていたが、それらがそろそろ終わり、代わりに咲き出しているのがユリオプス・デージーで、コスモスと同じように集団の美しさを満喫できる。ユリオプス・デ…

晩秋の桜の花

「ららぽーと豊洲」の傍の晴海橋公園のジュウガツザクラ(十月桜)が咲き続けている。エドヒガンとコヒガンザクラを原種として江戸末期に作られた園芸品種で、公園には数本植えられていて、少し寂しげに、でも綺麗に咲き続けている。ジュウガツザクラの開花…

晩秋の赤い薔薇

薔薇戦争は百年戦争後のイギリスで1455年から30年間続いた内乱。王位継承をめぐって、ランカスター家とヨーク家が戦い、紅バラ、白バラをそれぞれの家紋にしていたため、「薔薇戦争」と呼ばれています。紅バラのランカスター家の一族であるテューダー家のヘ…

赤い葉のオタフクナンテン

ナンテンの赤い実は和風庭園の定番。ナンテンの和名は漢名の「南天燭」の略で、樹高は2mから4〜5mほど。初夏に白い花が咲き、晩秋から初冬に赤い実をつける(画像)。ナンテンは「難を転ずる」ことに通じるため、縁起木、厄よけ、魔よけとして古くから庭に植…

晩秋のミモザの花

ミモザは「フサアカシア」とも呼ばれ、マメ科ネムノキ亜科の常緑高木。本来「ミモザ」はオジギソウを指します。昔はオジギソウなどをミモザと呼んでいたのですが、「ニセアカシア」が日本に伝わると、花の形が似ていることから、「ミモザアカシア」や「ミモ…

晩秋のコムラサキの実と萼

蝶にはオオムラサキ、コムラサキがいて、植物にはムラサキシキブ(紫式部)、コムラサキ(小紫)があり、「ホトトギス」だけでは鳥か花かさえわからない。 コムラサキはシソ科ムラサキシキブ属の落葉低木で、日本の山野だけでなく、中国や朝鮮半島にも分布す…

ナナミノキの真っ赤な実

モチノキの真紅の実について記したが、ナナミノキ(七実の木)も同じモチノキ科の常緑高木で、別名は「ナナメノキ」。明るい緑の葉と鮮やかな赤い実のコントラストが特徴的である(画像)。雌雄異株なので実を楽しむのは雌の木。葉は皮質で光沢があり、初夏…

モチノキの真紅の実

モチノキ(餅の木、黐の木、Ilex integra)はモチノキ科の植物で、湾岸地域にはモチノキとその仲間の常緑高木がたくさん植えられ、クロガネモチやナナミノキが目立ちます。その樹皮から鳥糯(とりもち)が採れるため、「モチノキ」と呼ばれるようになったの…

紅葉(4)画像

行く春や 鳥啼き魚の 目は涙 名文「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。舟の上に生涯をうかべ馬の口とらえて老をむかふる物は、日々旅にして、旅を栖とす。」で始まるのが「おくのほそ道」。松尾芭蕉が河合曾良を伴って旅に出たのは、1689(元禄2…

紅葉(3)画像

*画像はモミジ(紅葉)の紅葉で、陽が差している。だが、紅葉(2)に似ていて、自然や人工のライトアップがないと、モミジの葉は実は何とも味気ない。 陽が当たり もみじばの赤 生き生きと 紅葉を 愛でるための 光かな 光なく 紅葉だけの 空しさよ

紅葉(2)画像

*最初の二枚の画像は落葉の地面と陽の光。落葉は主にサクラの葉で、陽が差し、落葉なのに自ら輝きを放っているように見える。最後の画像はケヤキ。 落ちた葉が 紅葉のごとく 色変わる 地に落ちて 桜葉の色 輝けり

紅葉(1)画像

画像はカシワとポプラの紅葉 *落葉樹のカシワは新葉が揃うまで古い葉が枝に残り、絶え間なく「葉(覇)を譲る」ため、家族の繁栄を象徴する木、あるいは「葉守りの神」が宿る縁起の良い木とされ、端午の節句に用いられるようになった。和名の「カシワ」は葉…

ノゲイトウの花

ケイトウ(鶏頭、鶏冠)はヒユ科の一年生植物。ケイトウの花に見える部分は花ではなく、隠れて小さい花がついています。アジサイやカラーなどと並んで、ケイトウの花もその「隠れ花」タイプです。原産地はアジア、アフリカの熱帯地方で、日本には奈良時代に…

晩秋のダマスクローズ

サザンカが咲き出した横で、良い香りが漂い、バラの花も開いています。偶然にもそれらの花はよく似ていて、私には最初いずれもバラの花に見えたのです。 歴史家ヘロドトスが「他のバラに優る芳香を放つ薔薇」と述べたダマスクローズは「ロサ・ダマスケナ(Ro…

サザンカの季節到来!

サザンカは私の住む江東区の木、そして、花です。そのためか、街路樹や生垣にサザンカが多く使われていて、例年通り、サザンカの花が咲き始めています。サザンカはツバキ科ツバキ属の常緑の広葉樹。サザンカの花と言えば、童謡の「たきび」の歌詞が反射的に…

ツワブキの花に集まるハナアブたち

ツワブキを見ていつも私が思い浮かべるのはフキ(蕗)で、私の中のツワブキは正に「艶のある太い蕗」で、子供の頃の記憶にフキはあっても、ツワブキは入っていない。ツワブキ(石蕗、艶蕗、Farfugium japonicum)はキク科ツワブキ属の常緑多年草で、葉柄は食…

タチバナモドキの橙黄色の実とカメムシ

バラ科のタチバナモドキ(橘擬、Pyracantha angustifolia)は中国原産の常緑低木で、既にピラカンサとしても記してきた。タチバナモドキの葉は長さ5〜6cmの狭く長い楕円形で、葉裏に灰白色の毛が密生するのが特徴。春に白い小さな花をつけ、その後の実は緑色…

西洋アサガオの秋

2日前に「晩秋の西洋アサガオ」と題して記したばかりなのですが、寒くなる中でとても元気なのが西洋アサガオ。青い色の花を咲かせる品種が多く、そのため「ソライロアサガオ(空色朝顔)」とも呼ばれるのが西洋アサガオで、夏に咲くアサガオとは違う種類だと…

秋の菊たち

キク科のダリアについて記したが、本家の菊を忘れてはならない。菊の原産地は中国で、人との係わりの歴史は3000年以上と長い。中国で菊は神聖な力を持つ薬として珍重され、漢時代には既に重陽の節句(毎年9月9日に行われる五節句の一つで、無病息災や不老長…

秋薔薇

俳句ではバラ(薔薇)は夏の季語、特に初夏の季語とされています。でも、秋や冬に咲く薔薇も「秋薔薇」、「冬薔薇」と呼ばれ、それぞれ秋と冬の季語になっています。となれば、バラは春を除いていつでも季語として用いることができる訳です。でも、バラを薔…

クスノキの黒い実と冬間近

クスノキ科のクスノキ(樟、楠)は常緑樹で、花の後にできる緑色の実は11月に入ると、ソヨゴの実が赤くなるのとは対照的に、黒色に熟します(画像)。中には種が一粒入っていて、ムクドリやカラスなどの餌となります。クスノキの実は小鳥たちには好物で、小…

ソヨゴの実と冬の到来

モチノキ科のソヨゴ(戦、冬青)は常緑小高木で、別名は「フクラシバ」。「ソヨゴ」は波状の葉が風にそよぐことから命名された。ソヨゴは雌雄異株で、花は雌雄とも白と薄い黄緑色からなる。雌花の後には直径5ミリほどの青い実ができ、秋になると赤から黒に熟…

ダリアの花の秋の彩

ダリアについては昨日記しました。一輪だけでも人を魅了するのがダリアで、バラやキクと似たような存在感があります。キク科のダリアはメキシコ原産で、メキシコの国花になっています。ダリアは品種改良が進み、多くの種類が生まれ、咲き方、色は実に多彩で…

メキシコからの贈物:コスモスとダリア

オオハルシャギク(大春車菊、大波斯菊)はキク科コスモス属の一年草で、「コスモス」と呼ばれるのがほとんどで、稀にアキザクラ(秋桜、漢字の「秋桜」はコスモスとも読まれる)とも呼ばれています。桜が日本の春を代表する花なら、コスモスは菊と共に秋を…

椿の季節:ゴードニア・ラシアンサス

ツバキ科のゴードニア・ラシアンサス(Gordonia lasianthus)は北アメリカ原産の常緑高木で、ツバキによく似た白花(画像)をつけます。白い美しい花が次から次へと一日交替で咲きます。ナツツバキ(沙羅の木)に似た花を咲かせるので、別名が「ジョウリョク…

ルドベキア・ヘンリーアイラーズの花

キク科のオオハンゴンソウ属(Rudbeckia)は学名からルドベキア属、ルドベキアとも呼ばれ、既述のオキザリスやピラカンサの名前によく似ている。原産は北アメリカ大陸。 *妙高高原のいもり池周辺に群生するオオハンゴンソウ(Rudbeckia laciniata)は特定外…

晩秋のオキザリスの花

オキザリスの花があちこちに咲いている。湾岸地域では花壇のカタバミ属だけでなく、野生のカタバミもあちこちで見ることができる。タチバナモドキ、カザンデマリ、トキワサンザシを総称して「ピラカンサ」と呼んでいるように、様々なカタバミの仲間も「オキ…

シマサルスベリの多彩な色変化

湾岸地域にはサルスベリが多く、一部は街路樹にまでなっています。初秋までの長い期間に渡って花を楽しむことができ、「百日紅(ヒャクジツコウ)」という別名もありますが、実際の花期は2か月ほどです。 仏教の三大聖木(無憂樹、菩提樹、沙羅樹)は日本で…