モチノキ(餅の木、黐の木、Ilex integra)はモチノキ科の植物で、湾岸地域にはモチノキとその仲間の常緑高木がたくさん植えられ、クロガネモチやナナミノキが目立ちます。その樹皮から鳥糯(とりもち)が採れるため、「モチノキ」と呼ばれるようになったのですが、日本語の「もち」は鳥糯(とりもち)のことです。
モチノキは雌雄異株で、雌の木には直径1センチほどの青い実ができ、随分と長い間実は青いままなのですが、それが秋に赤色になり、鳥の餌になります。長い間青いままだった実は11月も終わりに近づき、すっかり赤くなっています。
その赤は「真紅(しんく)」と呼べるような色で、とても印象的なのですが、これにはいくつかの理由があります。モチノキの赤色は主にアントシアニン系色素によるもので、完熟すると真紅(濃い赤)に近づきます。
*日本語の「真紅」は、深く澄んだ赤、血のように濃い赤を指します。モチノキの実は冬の緑葉の中で際立つため、真紅の実と捉えられ、そのため、生命力や吉祥のシンボルとして正月飾りや庭木として用いられてきました。
モチノキの 実の赤い色 目に刺さる



