ヒメエニシダの花

 エニシダ(金雀枝)は春に黄色や白の花を咲かせるマメ科の低木です。エニシダ、キングサリと同じマメ科のフジ(藤)の花は誰もが知っています。園芸では「藤棚」を作り、花を密生させて鑑賞します。キングサリもエニシダも共に黄色の花色が見事ですが、エニシダにはシロバナエニシダアカバエニシダ、ホオベニエニシダなどがあり、それらの花色は驚くほど多彩です。園芸店では春先に黄色の花が咲く鉢物が出回りますが、これは正確にはヒメエニシダ(姫金雀枝)です。

 湾岸地域ではヒメエニシダをよく見ます。新緑の中でその黄色の花がとても印象的です。ヒメエニシダは、エニシダと似ていますが、穂状花序に小振りで芳香のある黄金色の小さな蝶形の花を上向きに咲かせます。ヒメエニシダ(姫金雀枝)はエニシダの交配雑種です。