フヨウ(芙蓉)

 夏の花となればムクゲが有名だが、フヨウもムクゲに劣らず人気がある。フヨウはアオイ科フヨウ属の落葉の低木。近くにあるフヨウが8月に入り、元気に咲き続けている。花は朝開いて夕方にはしぼむ1日花。長期間にわたって毎日次々と開花。花は他のフヨウ属と似た形態で、花弁は5枚で回旋し椀状に広がる。先端で円筒状に散開するおしべは根元では筒状に癒合していて、その中心部からめしべが延び、おしべの先よりもさらに突き出して5裂する。そのめしべの先が上向きに曲がっているのがフヨウ、真っ直ぐ伸びているがムクゲ(赤いフヨウと白いムクゲの画像)果実は径2~2.5cmほどの球形の蒴果で、中に種子が多数ある。
 中国原産と考えられていて、既に室町時代には観賞用に栽培されていた記録がある。既にタイタンビカス(日本で作出された園芸品種、画像)を紹介したが、アメリカフヨウとモミジアオイの交配選抜種。

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ムクゲ

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タイタンビカス