モミジアオイの花

 今年まだ見ていなかったモミジアオイ(紅葉葵、Hibiscus coccineus)の花を見ることができ、安堵している。アオイ科モミジアオイは北米原産で、明治初期に渡来し、別名は紅蜀葵(こうしょっき)。ムクゲ、フヨウ、ハイビスカスに似た花を咲かせ、茎はほぼ直立する。花弁の根の部分が細くなり、花弁の間に隙間ができるところがフヨウなどと異なり、モミジアオイの特徴になっている(画像)。モミジアオイという和名は葉がモミジのような形であることから。開花時期は7~9月。

 近年、葉の形が異なる「タイタンビカス」というモミジアオイアメリカフヨウとの交配種が生まれ、赤、ピンク、白などの大振りの花があちこちで見られるようになった。

*ブッソウゲ(仏桑花、Hibiscus rosa-sinensis)はアオイ科の園芸種の総称としてハイビスカスとも言う。学名のHibiscus rosa-sinensisは「中国のバラ」で、西洋人が中国で発見したことによる。「ブッソウゲ」は中国名「扶桑」に由来する。扶桑は「日本」を意味する言葉でもあり、混乱を避けるためか「花」を付け加え、これを音読みしてブッソウゲとなった。

**最初の二枚の画像がモミジアオイ、次がタイタンビカス、最後がハイビスカス