セロシアの花

 セロシアはヒユ科ケイトウ属(セロシア属)の一年草ケイトウの一種で、花を7月~11月頃まで咲かせます。花の色は、赤、赤紫、ピンク、アンティークカラーなどです。セロシアは高温と乾燥に強く、荒れ地でもよく育ちます。品種改良が進み、近年はたくさんの品種が出回っています。また、花穂がピンク色の原種のノゲイトウが野生化している姿もよく見かけます。

 ケイトウは夏から秋にかけて咲く花で、暖色系の色を持つ花が平たく帯状や扇状に広がるように咲き、鶏冠のような形をしたものや、筆の穂先のような形をしたもの、花が集まってブーケのように見えるものなど、多くの種類があります。セロシアは家庭栽培や販売・観賞などを目的として、品種改良を加えられたケイトウ種を総称して呼ぶ時の名前です。ケイトウより花も背丈も小振りです。ノゲイトウは淡いピンクから濃い赤紫色をしており、ろうそくの火のような先の尖った形の花をつけます。