今年は雪が多い。かつての豪雪が久し振りに復活というと、雪に苦しむ方々には怒られそうだが、大雪には懐かしい気持ちもあって、雪に対する想いは複雑である。そんな厳しい冬に咲く白い花たちはいずれも冬の象徴となってきた。画像は順にノースポール、マーガレット、イベリス、そしてスイートアリッサムである。
ノースポールとマーガレットは同じキク科で、よく似ている。マーガレットの花はノースポールのそれより細くて華奢な感じ。葉は深い切れ込みがあるので、葉で区別するのも分かりやすいだろう。ノースポールの葉は菊のような形で緑色。
イベリスの和名はトキワナズナで、原産地は南欧、北アフリカ、西アジア。イベリスは、砂糖菓子のようなかわいい花が株を覆うように咲く。4枚の花弁のうち、外側の2枚が大きくなるのが特徴で、小花が多数集まって大きな花房になる。花房は、咲き始めは平らだが、咲き進むと盛り上がって長い穂になる。
スイートアリッサムの原産地は地中海沿岸地方で、秋から春まで小花がたくさん咲き、花束のようにこんもりと生い茂る。横に広がる性質を持つので、グランドカバーの他、寄せ植えの引き立て役や花壇に植える花として人気がある。
いずれの花も雪の中では目立たないが、雪のない湾岸地域では冬の風情の欠かせない要素になっている。