キク科のよく似た花たち

 ノースポールの和名はカンシロギク(寒白菊)で、キク科フランスギク属の半耐寒性多年草。ノースポールの花は3cmほどの大きさで、中心が黄色の白い小ギクです。白い花びらと中心の黄色の組み合わせが印象的です(画像)。冬から初夏までの長い間、花を楽しむことができます。

 マーガレットの和名はモクシュンギク(木春菊)で、枝や茎に木質化する性質があり、若葉が春菊に似ていることから命名されました。マーガレットは白い花が主ですが、様々な品種と交配させた園芸品種によって咲き方や色のバリエーションが楽しめます。マーガレットという名前は、ギリシャ語の「真珠」という単語「マルガリーテス」に由来します。

 デージーの和名はヒナギク(雛菊)、西ヨーロッパおよび地中海沿岸が原産で、明治時代に渡来。開花期は12月下旬から5月上旬。つぶつぶの花びらで、真ん中が黄色く、赤花と白花があります。何とも可愛い花で、イタリアの国花です。ローマ神話ではニンフのベリデスの化身とされ、プリニウスの『博物誌』にも登場します。

 どの花も似ていて、私がいずれにも妙に懐かしい気がするのは、子供の頃仏壇に供える花の中にデージーが入っていたためのようです。それにしてもどの菊もよく似ています。

ノースポール

マーガレット

デージー