スイセンの花たち

 スイセン彼岸花(ひがんばな)科。開花時期は12月中旬から4月末までと長く、正月前後にはすでに咲き出している。湾岸地域でもあちこちでスイセンの花を見ることができる。「日本水仙」、「房咲き水仙」などの早咲きは12月から2月頃に開花する。3月中旬頃から咲き出すのが「ラッパ水仙」などで、「口紅水仙」などの遅咲きは3月から4月頃に開花する。

 周りで最もよく見かけるのは白い花の中心部が黄色の「日本水仙」。そんな日本水仙の中に花も中心部も白いのがあり、それが「ペーパーホワイト」(画像)。

 スイセンは地中海沿岸が原産で、平安末期に中国から渡来。漢名の「水仙」を音読みして、「すいせん」となった。漢名は「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」という中国の古典から、きれいな花の姿と芳香が「仙人」のようだということから命名された。

 学名でもある英名「ナルシサス」はギリシャ神話の美少年の名前。泉に映った自分の姿に恋をし、毎日見つめていたら、花になってしまったという物語に由来する。別名は「雪中花(せっちゅうか)」で、雪に埋もれた妙高の人々に雪の中で春の訪れを告げるのがスイセンである。

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ペーパーホワイト

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