サザンカの白い花

 晩秋から初冬と寒い時期に花を咲かせるサザンカCamellia sasanqua)は、ツバキ(Camellia japonica)とともに冬を彩る数少ない園芸品種の代表で、日本特産の花木です。サザンカは日本を原産地とし、「サザンカ群」、「カンツバキ群」、「ハルサザンカ群」の3つのグループに大別されます。花はグループごとに10月中頃から翌年2月にかけて上記の順に咲いていきます。湾岸地域では既にサザンカとカンツバキの花をあちこちで見ることができます。

 ヤブツバキは日本最古の観賞用花木あるいは代表的な茶花として知られ、江戸時代にはユキツバキを掛け合わせ、数多くの品種が作られました。ヨーロッパでも「冬のバラ」と称され、品種改良が進みました。単にツバキという場合は園芸品種を含んでいますが、野生の原種であることを強調する際は、藪に生えるツバキという意味でヤブツバキと呼ばれます。

サザンカとツバキの大きな違いは花の散り方。サザンカは一枚一花びらを落していくが、ツバキは花が丸ごと根元から落ちる。

 サザンカやカンツバキの赤い花がうるさい程に咲いている中、白いサザンカを見るとほっとします(画像)。その白いサザンカで思い出したのが1か月ほど前に台場で咲いていたツバキ科ゴードニア属のゴードニア・ラシアンサス(Gordonia lasianthus、画像)。北アメリカ原産の常緑高木で、ツバキに似た白花を次から次へと一日交替でつけます。ナツツバキ(シャラの木)に似た花を咲かせるので、別名が「ジョウリョクシャラ(常緑沙羅)」で、三菱1号館美術館の前の歩道にも植えられています。

*台湾にもタイワンツバキ、タイワンサザンカがあり、ツバキの種類は複雑怪奇。

ゴードニア・ラシアンサス

ゴードニア・ラシアンサス