カンツバキの花

 サザンカがあちこちでうるさいほどに咲いている中で、カンツバキ(寒椿)もそれに対抗して咲き出しています。カンツバキはツバキやサザンカなどに比べると、樹高が大きくならず、枝が横に伸びるため、私たちが葉や花を上から見下すことができ、公園や歩道の植え込み、家庭の庭木として広く使われています。湾岸地域でもサザンカ、カンツバキがあちこちに植えられ、私などはその咲き過ぎた花たちに食傷気味なのです。

 ツバキやサザンカの分類は難しいのですが、カンツバキという言葉は狭い意味では「寒椿」という園芸品種を指しています。カンツバキはサザンカとツバキの交雑種と言われていて、開花時期は11月末から2月中旬頃までで、サザンカとほぼ一致します。カンツバキの花はサザンカと同じように濃い鮮やかな紅色です。そして、サザンカと同じように花びらは一枚ずつ散ります。サザンカと同じように、綺麗な花びらを見つけるのが難しいのがカンツバキ。画像は比較的綺麗なものです。

 カンツバキとヤブツバキの見分け方を述べておきましょう。ヤブツバキの縁には細かいきょ歯があり(画像)、散るときは花全体がポトリと落ちますが、カンツバキの縁は鈍いきょ歯で、多くは紅色の八重咲きです(画像)。

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カンツバキ

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ヤブツバキ