ジュウガツザクラの花

 今年も豊洲公園豊洲ぐるり公園、春海橋公園が接する辺りにジュウガツザクラ(十月桜)が咲いています。数本の桜の木が植えられていて、少し寂しげに、でも綺麗に咲いています。十月桜の開花時期は10月下旬から翌年1月初旬までと、3月末から4月初旬までで、二度咲きします。秋、冬、そして春と随分長い間花をつけています。

 ジュウガツザクラの花弁は白か薄いピンク色で、春の花のほうが花は大きいようです。同じように、秋から冬にかけて咲く桜にフユザクラ(冬桜)があります。二つはよく似ていて、フユザクラの花びらは太めで、5枚あります。ジュウガツザクラエドヒガン(江戸彼岸)マメザクラ(豆桜)の交雑種といわれるコヒガンザクラ(小彼岸桜)の園芸品種で、江戸時代の後期から栽培されてきました。

 紅葉の中でサクラの花を見るのに違和感があるという人が多いと思いますが、よく考えてみれば、秋にもサクラの花が咲き、それが秋桜(コスモス)ではなく、正真正銘のサクラであれば、違和感は私たちの思い込みに過ぎないようです。