「ハナテンジクアオイ(花天竺葵)の花」では、フウロソウ科テンジクアオイ属のハナテンジクアオイ(ゼラニウム)はモンテンジクアオイ(Pelargonium zonale)とテンジクアオイ(Pelargonium inquinans)の交雑種で、別名はゼラニウムと記しました。
ところで、同じテンジクアオイ属のアイビーゼラニウム(Pelargonium peltatum)は南アフリカのケープ地方から北東部のリンポポ州にかけて広く分布しています。半蔓性で匍匐して広がり、長さは30~90センチになります。アイビーの葉に似た光沢のある葉をもち、茎が下垂するので、「ツタバゼラニウム」とも呼ばれています。ヨーロッパでは、窓辺のフラワーボックスの主役として花を楽しむ光景をよく見かけます。春から秋にかけて、葉腋から散形花序をだし、白色やピンク色の花を咲かせます。和名は「ツタバテンジクアオイ(蔦葉天竺葵)」で、やはり勿体ぶった名前です。