小学校の夏の校庭には雑草のスベリヒユが一面に生い茂っていたのを憶えています。そのスベリヒユに似ているのがハナスベリヒユで、スベリヒユ科スベリヒユ属の多年草。園芸ではポーチュラカと呼ばれることもあります。ハナスベリヒユはスベリヒユとマツバボタンの交雑種と考えられていますが、明確ではないようです(*)。
ハナスベリヒユは花の美しさではマツバボタンに劣るかも知れませんが、色を取り混ぜて群植すると、美しい花壇を演出してくれます。ハナスベリヒユは多肉質で、茎は円柱状で、しばしば紅色を帯び、横に這って広がります。茎先に花をつけ、花色は多彩です(画像)。
*別の説によると、スベリヒユやタチスベリヒユが変異したものがハナスベリヒユとされています。この説を採ると、花のないハナスベリヒユがスベリヒユとソックリなのが頷けます。マツバボタンは細長い葉をもち、スベリヒユとは簡単に見分けがつきます。また、スベリヒユの花色は黄色だけです。