ヒャクニチソウの花

 既に何度も記したヒャクニチソウ(百日草)はキク科の一年草で、学名はジニア・エレガンス(Zinnia elegans)。原産地はメキシコで、日本には江戸末期の1862(文久2)年頃に渡来した。それゆえ、ヒャクニチソウは仏花としては新参者。それでも、お盆を彩る新素材の一つになった。「百日草」の名前の由来は開花期が百日とも言われるほど長いことから。

 実際、初夏から晩秋まで長い間咲く。色は白、赤、黄、ピンクなど様々で、花の形も微妙に異なる。ヒャクニチソウは日照と高温多湿を好み、花もちがよい。今ではジニアという名前の方がよく使われるが、ドイツの植物学者J. G. Zinnの名前に由来する。私の記憶の中では夏と秋の仏壇の花の常連。