ハナミズキの赤い実

 ハナミズキ(花水木)は、ミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属の落葉高木。ハナミズキの別名はアメリヤマボウシで、その名は日本の近縁種のヤマボウシに似ていることに由来します。ハナミズキは北アメリカ原産でアメリカを代表する花の一つです。ハナミズキが日本へ入ってきたのは明治時代。ワシントンにソメイヨシノを送った返礼として日本にやってきました。ハナミズキの花は4月から5月にかけて開花します。

 さて、紅葉する葉と赤く艶のあるハナミズキの実は、冬に向かう街並みの中で鮮やかに目立ちます。実は艶々しているのでとても美味しそうですが、渋みが強く、私たちにはおいしくありません。ヤマボウシの実(最後の画像)をジャムにすると美味しいのとは好対照です。

*秋になると、ヤマボウシの実は緑色の実が黄色味を帯びた赤色となり、完熟すると地面に落下します。糖度の高いヤマボウシの実は、甘いものに目がない熊の大好物。ヤマボウシの実は生食だけでなく、実を冷凍し、シャーベット状にしたものもおいしいのですが、やはり一番「おいしい」のはヤマボウシのジャムです。

ヤマボウシ