ハナセンナの秋

 ハナセンナ(花旃那)の花は私が好きな花の一つ。マメ科のハナセンナの別名はアンデスノオトメ(アンデスの乙女)。花の形を見れば、マメ科の木だとわかるのですが、アンデスノオトメという別名は黄色い花を暗示していて、その花期は9~10月頃。湾岸地域でもその花を見ることができます。ハナセンナはブラジル、アルゼンチン原産の常緑低木で、昭和初期に渡来し、観賞用に植えられました。

 「センナ」はラテン語Sennaで、漢方薬の名前が「旃那」。「…センナ」と呼ばれる代表的なものには、ハナセンナ、モクセンナ、コバノセンナ、コチョウセンナ、バライロモクセンナ等々があります。ハナセンナとの区別がつきにくいのですが、ハナセンナの葉は縦長で先端が尖るのに対して、モクセンナは長卵形、コバノセンナはモクセンナの卵形の葉を短くした感じです。

 木全体に黄色の花が咲き、それが秋の空色とうまく調和しています。見ていて飽きないのが花の咲いたハナセンナで、つい時間を忘れてしまいます。