ツバキとボケの源平咲き

 「源平咲き」は源氏の赤旗、平氏の白旗からのネーミングで、ウメの源平咲きが有名です。でも、ウメだけでなく、ツバキ、ツツジ、ハナモモなどにも源平咲きが見られます。源平咲きは1本の木から紅白の花が咲くことで、紅花の遺伝子上の突然変異によって、白花が咲いたのがその理由です。紅花、白花の二色の他に、画像のように両者を合わせたような絞り柄のような複色もあって、様々な色模様を見ることができます。

 源平咲きや花弁の縞模様などは、組織や器官の形成過程のある時期に一部細胞の色素合成に変化がおき、変化の起きた細胞からその後形成される組織や器官では変化した色素が合成されるために起きます。また、色素合成系が抑制されると、白色となります。例えば、赤色はアントシアンという色素から作られます。赤くなるためには多くの酵素を必要とする様々な過程が必要ですが、この酵素が一つでもうまく働かなくなると、赤い色になれず、白い花になってしまうのです。

*画像はツバキとボケの源平咲き