2024-04-03から1日間の記事一覧

桜花のもつ意義

(1)桜と日本人についての通説 日本人にとって、桜は春の到来を象徴する花です。寒さ厳しい冬が終わり、春は心躍る季節です。満開の桜によって春の訪れを実感できること、これが日本人の桜を好む理由です。さらに、桜は儚く美しい花で、瞬く間に花は散って…

桃の源平咲き

一本の木に赤と白が入り混じった花が咲くことを「源平咲き」と呼びます。「色素を作り出す遺伝子の突然変異」というのが現在の説明ですが、平安時代の源平合戦のとき、源氏が白い旗を、平氏が赤い旗を用いていたことから、このように呼ばれるようになりまし…

ラナンキュラスの光る花

既に3月26日にラナンキュラス ラックス(Ranunculus Rax)について記しました。枝分かれするスプレー咲きであることが特徴。花弁の質感も異なり、シルクのような艶やかさがあり、光にあたるとキラキラと光り、咲き進むにつれてメタリックな質感が現れてきま…

花と生命

植物に応じて、「桜散る」、「梅はこぼれる」、「椿落つ」、「牡丹くずれる」と言い分けられると、何とも繊細な文学的表現で、それぞれの花の散り方の特徴を見事に描き、それを人の世界に反映させているとつい感心してしまいます。そして、サクラが咲くこの…

モモイロタンポポなどの花

ノゲシ(ハルノノゲシ)やアキノノゲシはケシ科ではなくキク科の植物。また、タンポポもキク科。ノゲシは草丈が高く、枝分かれした茎に花をいくつもつけます。タンポポは背丈が短く、伸びた茎の先に花を一つつけるだけです。 さて、モモイロタンポポ(Crepis…