クスノキの実

 湾岸にはクスノキが多い。クスノキの名前の由来は、クスシ(薬師)と同じようにクスリノキ(薬木)から、クシキキ(奇木)から、あるいは台湾でラクスと呼ばれていたなど諸説ある。「楠」は和字で、暖地(九州地方)の木の意、樟は中国名。10~11月に実は画像のように黒く熟す。小鳥の好物で、種が遠くに運ばれる。新しい葉がすっかりのびた5月から6月にかけて、クスノキはクリーム色の小さな花を咲かせ、ミツバチが蜜を求めて集まってくる。受粉を終えた花は緑色の小さな実を結び、夏の間に7、8 mmの大きさに生長し、秋には黒く熟し、今度はヒヨドリムクドリの大切な餌として利用される。

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