サルココッカの果実

 サルココッカ(Sarcococca confusa)も和名はなく、カタカナ表示のツゲ科の常緑低木です。いい香りが漂い、よく見れば、サルココッカの花が咲いていました。それが昨年の2月でした。葉は濃い緑色で、光沢があり、冬の緑が魅力的です。花は小さく、白色で、早春に咲き始めます。サルカコッカの英名はスイートボックス(sweet box)。晩秋から初冬にかけ、赤紫から濃い紫色の果実をつけます。画像はその果実です。

 サルココッカはヒマラヤ、東南アジア、中国南部が原産。「サルココッカ」という名前は19世紀のイギリスの植物学者が名付けましたが、「サルココッカ」はギリシャ語で「肉質の液果」という意味(画像)。花の少ない2~3月に咲くこと、開花期間が長いこと、そしてキンモクセイジンチョウゲクチナシなどと同じように花に強い香りがあることから、日本でも栽培が増えつつあります。

*白い花の画像は今年の2月初旬の、他は今年の12月初旬のもの