カラミント(Clinopodium nepeta)はシソ科トウバナ属の多年草。ミントに似た香りがし、ハーブとして使われる。高さ30~60㎝。茎は基部でよく分枝して直立し、4稜形、下向きの屈毛がある。葉裏には腺点が密にあり、揉むと強い香りがする。花は多数つき、白色~淡紅色。花冠の下唇内面に紅紫色の斑点がある。萼は先が5裂し、下側の2裂片は細長くて鋭く、縁毛が目立つ。
同じシソ科イヌハッカ属のキャットミント(Nepeta racemosa Lam.)の花はカラミントより大きく、色もはっきりしているが、形は似ている。だが、葉は随分違う。共通する「Nepeta」の語源は古代の都市国家エトルリアの南部のNepeteという町の名前(現イタリアのラツィオ州ネーピ)。