サルココッカ

 サルココッカは春になると小さな白い花が咲き、甘い香りを、また、葉にはツヤがあり、花や実が無いときは葉の緑を楽しむことができます。実は赤から濃い紫色へと熟していきます。サルココッカはツゲ科の常緑低木で、葉は濃い緑色で、光沢があります。

 サルココッカはヒマラヤ、東南アジア、中国南部が原産。「サルココッカ」という名前は19世紀のイギリスの植物学者が名付けましたが、「サルココッカ」はギリシャ語で「肉質の液果」という意味。

 花の少ない2~3月に花が咲き、開花期間が長いこと、そしてキンモクセイジンチョウゲクチナシなどと同じように花に強い香りがあることから、都市部のビルの植栽や洋風庭園の縁取りなどに使われる機会が増えてきました。

 雌花の後には緑色の実ができ、10~11月になると赤から黒紫色に熟します。果実にも甘い香りがあり、ヒヨドリなどの野鳥が好んで食べます。実が熟すのに時間がかかるため、花と実を同時に見ることができます。