11月のポンカンの実

 ポンカン(椪柑、凸柑)はミカン科ミカン属の柑橘類の一種。ポンカンはインド北部が原産地で、日本には1896(明治29)年に台湾総督が苗木を鹿児島に送り、移植したのが最初です。甘みが強くて酸味は控えめ。果肉はやわらかく、果汁も多く、香りのよい柑橘です。

 ポンカンは、完熟していない青い実で収穫し、その後、収穫した実を涼しい場所で1か月~2か月保存し、追熟させます(この作業が予措(よそう))。これによって、ポンカンは甘みを増し、赤色の完熟に変わります。ポンカンの収穫時期は11月~1月ですが、食べ頃は1月~2月ということになります。

*最初の2枚の画像は近くの病院横にあるポンカンで、11月上旬の実です。最後の画像は昨年の12月のもの。湾岸地域の辰巳団地には古く、大きなミカン類の木が多い。夏ミカンのような大きな実が色づき出している。