オオハルシャギク(大春車菊、大波斯菊)はキク科コスモス属の一年草で、コスモスと呼ばれるのがほとんどで、稀にアキザクラ(秋桜、漢字の「秋桜」はコスモスとも読まれる)とも呼ばれます。桜が日本の春を代表する花なら、コスモスは菊と共に秋を代表する花です。秋にピンクの花を咲かせますが、今では白、赤、黄色、オレンジなどの色も作り出されています。原産地はメキシコの高原地帯で、18世紀末にスペイン・マドリードの植物園に送られ、ヨーロッパに渡来し、日本には明治20年頃に渡来したようです。
キバナコスモス(黄花コスモス)も「コスモス」の名がついていますが、オオハルシャギクとは同属別種で、当然ながら、種が異なるので、交配はできません。やはりメキシコ原産で、日本には大正時代の初めに輸入されました。草丈は1〜2mでよく分枝し、やや横に広がります。花の色は黄色や橙色でしたが、より濃色の赤色系品種も出ています。
*最初の二枚の画像がコスモス、残りの二枚がキバナコスモスで、コスモスの花には多くの昆虫が集まります。コスモスにはチャバネセセリ、キバナコスモスにはウラナミシジミが来ています。



