ハナアブ科の代表種がオオハナアブ。「オオ」がつくが、実際にはナミハナアブと体長は変わらず、太らせた感じで、非常に丸い体形が特徴のハナアブ。大きな複眼には迷路のような模様がある。複眼が互いに接しているのが雄で、離れているのが雌であるが、画像からははっきりしない。
その横で飛び回っていたのがホシホウジャク。昼行性の蛾で、スズメガの仲間。「ホウジャク(蜂雀)」は容姿が蜂に似ていることからつけられた。スズメガの成虫は三角形の翅をもち、これをすばやく羽ばたかせて、種類によっては時速50km以上の高速で移動する。ホバリングができ、その状態で樹液や花の蜜を吸引する(画像)。前後に羽ばたきながら空気の渦を作り出し、常に一定の揚力を得られるような羽ばたき方がホバリング。ホシホウジャクはハチと同じように自在にホバリングできる。
*ホシホウジャクが来ているオオベンケイソウは中国東北部から朝鮮半島が原産のベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属の多肉植物(宿根草)。今年も花が咲き出し、たくさんの昆虫が集まっている。和名の「ベンケイソウ」は生命力が強く、茎葉を捨ててもそこから芽を出すので、弁慶に因んで名付けられたとされている。ベンケイソウは遣唐使によって中国から日本に渡来したと言われている。


