晩秋のコスモス

 コスモス(秋桜)という名前がすっかり定着したのがオオハルシャギク(大春車菊、大波斯菊)で、キク科コスモス属の一年草、メキシコ原産です。17世紀にヨーロッパに、日本には明治初頭に渡来しました。

 コスモスは秋を代表する短日植物ですが、最近では日の長短に関係なく開花する品種もつくられています。花心に小さな花弁がつくのが「レッドイリュージョン」で、白い花弁の縁が濃いピンクに染まります。その花は冷たい雨の中で少々寂しげです。

 一方、雨などまるで気にしないのがウインター・コスモス、あるいはビデンス。ビデンスはメキシコ原産のキク科センダングサ属の植物。繁殖力が強く、日本の道端でも雑草として生えています。風に吹かれている姿は確かに小さめのコスモスです。