正月のコスモスの花

 コスモス(Cosmos bipinnatus)はキク科コスモス属の非耐寒性一年草です。サクラ(桜)が日本の春を代表する花なら、コスモスはキク(菊)と共に秋を代表する花です。それで、漢字は「秋桜」です。秋風にたなびく姿は物悲しいですが、暖冬のためか正月でも咲いていると、逆に逞しさを感じてしまいます。別名はオオハルシャギク(大春車菊)、アキザクラ(秋桜)。

 秋に桃色の花を咲かせるが、品種改良により白、赤、黄色、オレンジなどの色も作り出されています。花は本来一重咲きですが、舌状花が丸まったものや、八重咲きなどの品種が作り出されています。

 原産地はメキシコの高原地帯で、標高1,600 - 2,800mの高地に自生しています。18世紀末にマドリードの植物園に送られ、日本には明治20年頃に渡来しました。