クレマチスの仲間:自己流の、これまでの要約

 いい匂いがして、足を止めると、蔓状にはい上ってたくさんの白い花が咲いている。それが昨日記したセンニンソウ(仙人草)。蕊が長く、花に近づくと、甘い匂いが漂ってくる。クレマチスに匂いはないが、このセンニンソウはいい香りがする。夏の終わり頃から咲き出し、とても清楚に見える。「仙人草」という名前は実の先端につく白い羽毛状のものを仙人の髭に見立てたことから。センニンソウは日本全国に分布する。キンポウゲ科の植物には有毒なものが多いが、センニンソウも毒草で、牛や馬は食べない。そこからセンニンソウの別名が「馬食わず(うまくわず)」。

 クレマチスとテッセンは同じキンポウゲ科の蔓性の植物で、元々テッセンはクレマチスの原種の一つ。クレマチスキンポウゲ科センニンソウ属に属す花の総称の一つで、テッセンはクレマチスの品種改良された一つ。「テッセン」は日本で古くから親しまれてきた呼び名で、「クレマチスの総称」として用いられてきた。今ではテッセンはクレマチスの一つの品種ということになっている。テッセンは中国から渡来したが、渡来した時期については、江戸時代、安土桃山時代室町時代と諸説ある。

 現在のクレマチスはテッセン、カザグルマなどの原種を交配させた園芸品種。また、テッセン自体もカザグルマなどを原種とした園芸品種。暗く濃い紫色の花の画像はクレマチス・ビチセラ(Clematis viticella)の園芸種。イギリスでは、クレマチスは「つる植物の女王」として親しまれてきた。

 センニンソウ属のクレマチスには中国原産の「テッセン」、欧米原産の「インテグリフォリア」の他に、日本原産のボタンヅル、センニンソウ、ハンショウヅル、カザグルマ等がある。ハンショウヅルは釣り鐘型の花をつけ、普通のクレマチスのイメージとは随分と違う。上品な白色地で、外側や内側に赤紫色が入っている。クレマチスやテッセン、ハンショウヅルを見比べても、同じ仲間にはとても見えない。

*ハンショウヅルに似た花は既に記したキキョウ科のヤマホタルブクロ(山蛍袋)の花。ホタルブクロの日本固有の変種がヤマホタルブクロで、初夏に穂状花序を伸ばし、赤紫色、淡紅色、白色の花を咲かせ、開花時期もハンショウズルに似ている。ヤマホタルブクロは日本原産で、本州の関東、中部、近畿地方に分布するホタルブクロの変種。また、同じキキョウ科のハタザオキキョウ(旗竿桔梗)はヨーロッパからシベリア西部が原産。日本へは大正時代に観賞植物として導入された。茎頂にうなずいたような穂状の総状花序をだし、垂れ下がった鮮やかな青紫色の花を咲かせる。

センニンソウ

クレマチス

テッセン

クレマチス・ビチセラ

ハンショウヅル

ヤマホタルブクロ

ハタザオキキョウ