蝶のヤマトシジミ

 ヤマトシジミ(大和小灰蝶、大和蜆蝶)はシジミチョウ科のチョウ。前翅長は9-16mmほどで小型、北海道を除くと、どこでも見られます。翅の表面はやや光沢のある水色で、裏面には灰色地に黒い斑紋が散りばめられています(画像)。湾岸地域でもヤマトシジミはお馴染みの蝶です。翅の縁にそって二つずつの紋が並び、前翅、後翅ともに翅の中央に小さな「く」の字の形をした模様があります。

 メスの翅の表は黒っぽく、青色の範囲はほんの少しなのに対し、オスは光沢のある青色で、翅の周りに細い黒の帯があり、飛んでいると輝いて見えます。生き物の世界では、オスの方が綺麗な場合が多く、ヤマトシジミも同様です。一方、翅の裏側はオスもメスも変わりがありません。

*最後の画像がオスの翅の表面。

**同名異種の代表の一つがヤマトシジミ(貝、蝶)。他にもあり、サワラ(魚類・植物)、ホトトギス(鳥類・植物)、カマツカ(魚類・植物)など。

ヤマトシジミラッカセイの花

オスのヤマトシジミとゴーヤの花