和名はセイヨウフウチョウソウだが、属名のクレオメ(Cleome)と呼ばれることが多い。「クレオメ」はギリシャ語の「kleio(閉じる)」という意に由来。和名は、4弁の花から長い雄しべが伸びた独特の花姿がピンクや白の蝶が風の中で群がっているように見えるため「セイヨウフウチョウソウ(西洋風蝶草)」。英名は「Spider flower(スパイダーフラワー)」で、長く飛び出ている4本の雄蕊から蜘蛛が連想されるからだろう。
花の色は白、桃、赤紫色で、雄蕊が長く花の外に突き出しているのが特徴で、彼岸花(曼殊沙華、リコリス)に似ている(最後の画像)。一つの花の寿命は2日ほどだが、次々に開花する。果実は長さ15cm、幅0.3cmほどの細長い蒴果で、日本には明治時代初めに渡来した。南アメリカ原産の一年草で、日本の暑い夏でも元気に花を咲かせ続ける。
*最後の画像はリコリス